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きょうされん九州学習交流会in長崎(byいしばし) 
(郭さん・治京さんも書かれている内容と被る部分もありますが、ご了承ください^^;
 また私のほうもかなり長くなっており見辛いと思いますが、これもご了承ください)

 去る2月9・10日(土・日)、例年開催されるきょうされん九州ブロック学習交流会が、今年は長崎市にて行われ、参加してまいりました。今回はそのレポートを報告します。
(きょうされん九州ブロックは九州内の各県支部の集合組織として活動していて、この学習交流会は毎年各県の持ち回りで開催されています。今大会には九州8県内の各事業所、700名近くの仲間や職員が参加しました。)
会場はJR長崎駅にも程近く、「長崎ランタンフェスティバル」の会期中だったこともあり、街中が人で賑わっていました。

・開会全大会:基調報告(現在の社会情勢・障害者福祉の情勢)、
特別講演:平和な社会の実現に向けて~高校生1万人署名活動の取組み~(高校生平和大使)


 基調報告では、自立支援法が施行されてから現在までの国内の情勢、出来事について語られました。
旧政権が残した自立支援法違憲訴訟の「基本合意」違反、現政権に引き継がれた自立支援法や総合支援法の今後の行方についてへの不安感、多くの犠牲者を出した東日本大震災と多くの被曝者を生みだしている福島原発事故について触れられました。
特に原発被害に関しては『想定しなければならないことが起こった』として、被爆地・長崎や当事者が歩んできた険しく辛い歴史も交えて語られ、子どもや孫の世代まで未来永劫にわたる生活や環境への懸念から、原発運営に関しては国民全体の課題として認識すべきだと改めて感じました。

 その後の特別講演では、被爆地長崎で生まれ育った高校生が、国連をはじめ国際的に活躍する「高校生平和大使」の活動を、その平和大使である3名の現役高校生より熱く語られました。
「後世に戦争や被爆の体験を伝え、平和の尊さを発信していこう」と始まったこの活動。
特に、13年間若者の力によって繋げられてきた「高校生1万人署名活動」や、世の中から戦争をなくすため“ミサイルよりも鉛筆を”(軍事や武力よりも教育を重視して!)とのスローガンで取り組んできた「高校生1万本鉛筆運動」など、市民の共感を繋げてきた彼らの地道な活動の報告から、平和やこれからの未来に対する強い想いをひしひしと感じました。
そしてそれらは、私たち福祉分野で働く者の心情にもリンクするものがあり、また若いながらこの国や世界の平和な未来を考える彼らを、周囲の大人である私たちが強く支えなければならないと、心の底から感じました。

・分科会:第4分科会・ホームづくり、ホームでの実践・援助

 私が参加した分科会は、グループ・ケアホームの創設やホームでの日々の実践に関しての内容で、理由は現在グループホーム(以下、GH)から陶友に通う仲間への支援に携わる中、日頃知る機会の少ない他事業所(ホームや作業所間における)の取り組みを知り活かせればと思ったことからでした。

~内容~
(1日目)2事業所の方からのレポート報告→質疑応答
(2日目)我がGHにおける日々の実践・取り組みについての意見、
ホームの運営や仲間に対して大切にすべき事・変えていかねばならない事についてのグループ討議

 1日目は2事業所の職員さんからGHに関する取り組みのレポート報告でした。
そのうち、鹿児島県薩摩川内市・麦の芽福祉会のぽかぽかハウスは、全国的にも珍しい、施設併設型ではない単独の建物で運営するショートステイです。
一人暮らしやGHに入る前に生活体験を重ねたいという仲間自身のニーズに加え、運営側においても今後必要になってくるGH・ケアホームでの実践や運営にも活かせる部分は多いとして、設立されました。
定員は最大4名、生活動作の様々を適材適所で役割を決め、1泊2日を過ごします。
前例のない取組みに試行錯誤も多くあったようですが、3年目に入り、仲間やご家族、地域内にもとても定着してきたとのことです。
そしてこの取り組みが県にも認められ、事業指定や単独型ショートステイの報酬加算の追加に繋がり、より仲間たちの生活サポートを安定的に行えるようになったということです。
実践と運動が実を結んだ事例でした。

 2日目のグループ討議では6グループ程に分かれ、それぞれで3度ほど議論をするのですが、[1度目はもとのグループで話し合い→2度目は構成員がバラバラに他所のグループに行き、更に話し合い→3度目はそれぞれまたもとのグループに戻り、収穫した意見等を出し合って自グループの結論をまとめる]という、体も動かしながらのちょっと面白いグループワークを行いました。
私たちのグループでは、
日々の実践において:仲間を「時間・空間・人間関係の主人公」であると捉えた上で、【私たちの物差しではなく、彼らそれぞれの物差しがあることを忘れない事】【一人の大人として、失敗することも視野に経験を積んでもらう事】【何より、ホームは自宅同様。暮らしによって身も心も豊かになれば、労働意欲や効率もアップする】という視点を持つべきだ。
ホームを営む上で大切にすべきは:基本中の基本であるかもしれないが、日頃の近所付き合いを大事にすること。もしもの時・大変な時に、お互いの助け合いが利くかどうかは、重要ではないか。
「ホームで暮らす=地域で暮らす」ということを、常に忘れずにいたい。
という結論を出しました。

 参加者は皆さん私よりも年上の方がほとんどで、役職も立場も様々な中、それらを越えそれぞれのグループがとても和気あいあいに、そして熱くディスカッションを重ねていました。
「仲間それぞれの明るく希望に満ちた将来のために」と、本当に一丸となって地域生活を深く考えられる、そんな雰囲気の分科会でした。

・また補足として、参加はしていませんが特別分科会「原爆と原発~障害者も安心して暮らせる社会を目指して~」(パネリストは福島・南相馬市さぽーとセンターぴあ理事長 青田由幸さん、長崎県被爆二世教職員の会会長 平野伸人さん)も開かれ、長崎の過去の歴史や経験を活かした分科会も設定されていました。

――――――――――――――――――――――――――――――――

 2日目、大会の最後には、次回の開催地「大分」の発表と大分支部へのバトンタッチの後、今大会のアピールが現地の仲間より述べられました。

・きょうされん九州ブロック学習交流会長崎大会アピール
  
 わたしたちは、2013年2月9日から2日間にわたり、第17回九州ブロック学習交流会を、春を間近に控えたこのよき日に長崎で開催しました。平和を呼びかけた今大会には、九州各地から600名を超える人たちが集まりました。大会を支えていただいた100名のボランティアの皆さんや、行政、市民の方々の大会運営へのたくさんのご協力に、こころより感謝申し上げます。
 今大会では、地元長崎でご活躍されている高校生平和大使をメインサポーターとして、更に特別分科会に被災地である福島県の第一線でご活躍なさっている福島県の事業所のかたをお招きし、原子力の怖さを再認識するとともに命の大切さを学びました。また、長崎らしい大会が開催され、なかま自身が多く関わり、なかまもただの参加者ではなく、主催者として関わることができました。
 私たちの暮らしは、この1年、残念ながら大きく変わることはありませんでした。たくさんの運動の結果、勝ち取った「総合支援法」も現在の「自立支援法」の名前が変わるだけで思い描いてたようなものにはなっていません。まだまだ、たくさんの課題はあります。くわえて、消費税増税や生活保護費の削減など、より暮らしにくい社会になりかねない状況です。さらに、平和憲法にも暗雲が漂っています。しかし、私たちは、今日、こんなにも多くの人が集い、同じ思いを胸に学習し合うことができました。高校影平和大使の皆さんや。福島県の事業所の方もこれまで、ぶれずに、こびずに、諦めずに活動なさってきたことと思います。私たちは今回学習したことを、ぶれることなく、誰にもこびることなく、あきらめることなく、夢の実現に向けて運動を続けなくてはなりません。「微力だけど無力じゃない!」高校生の皆さんの思いに私たちも大きな力と勇気をいただきました。この出会いを大切に、今後、それぞれの場所で同じ思いを胸に、手を取り合って活動を続けていきましょう。私たちは新たな歩みを続けます。
                       2013年2月10日
       きょうされん九州ブロック学習交流会長崎大会参加者一同

・まとめ

 今回の学習交流会は、長崎の歴史と、前向きに平和な世の中にしようという強い姿勢を、大会全体で感じることができる、そんな雰囲気で催されていたように思います。
何より、「平和の実現・それぞれの幸福感や生きる喜びの実現・全ての人が生きやすい社会の実現」はそれぞれが強く関係している。
講演や全体会に参加し、今の福祉や社会保障全般が置かれている状況を学びながら、そう感じました。
「長崎」の世界に誇れる良い部分を最大限に感じさせてくれた、そんな今大会でした。
 また分科会では、一歩先を見据えた取り組みが行政を動かし新しく制度化につながった鹿児島・麦の芽福祉会の「単独型短期入所事業」は、とても印象的で魅力的に思いました。
「一人暮らし体験ができるショートステイ」として、親御さんを日頃の心身の疲れから解放することはもちろん、仲間たちの目線で見ても“いつか来る一人暮らしのために、少しずつ一人で出来ることを伸ばそう”という自立心をバックアップする。
一石二鳥にもそれ以上にもメリットがありそうな、全国的にも先駆けた取り組みを知り学ぶことができました。
GH政策がなかなか大きく前進しない福岡市ですが、仲間たち自身とそのご家族の明るく楽しい人生の実現のためにも、安心して地域生活が送れる制度を充実させるよう私たちも運動し、いつかこのようなホームを作ってみたい。
分科会で参加者皆さんと話し、そう明るく希望の持てた学習会でした。
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いしばし

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コメント

施設併設型ではない単独の建物で運営するショートステイという話は
いしばしさんから報告で聞いて驚きました。
みんなが必要なことを実行に移してつくりあげていると知るとがぜん勇気がでました。
私たちも今、新施設づくりをしていますが、
それで終わりじゃなく、必要なことが当たり前にあるように一緒にがんばっていきましょう!!!
【2013/03/05 01:50】| URL | かく #-[ 編集] |
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