ユウくんです。
せっせと何かしていますが・・・。 この帽子のことは後ほど。 ![]() ちぎり絵(はさみで切る)でひまわりを作っていました。 数を数えるために、枠のある箱に入れます。 今日の目標は8個だそうで・・・。 ![]() こうして、牛乳パックをパルプにして漉いたはがきの絵になるのです。 お日様と元気なひまわりのようです。 ![]() ところで、あの帽子のことですが。 日焼け止めではありません。 かつては、つい1ヶ月前までは、こんな風にジャンバーを引きずり上げてかぶっていました。 それには深い、自分ではどうしようもない訳があるのです。 ![]() NO.1446 トラウマ。で、詳しく書きましたが、小さいとき、父親に散々殴られトラウマになってるのです。 そして不幸なことに、ある仲間が父親になんとなく雰囲気がそっくりなようなのだ。 そばによると、殆ど動物のようにガーッ!ウーッ!とパニックに陥るのです。テレビでよく観るチンパンジーの群れでパニクル・・・、あれみたいに。 だから、彼を避けて視界に入らないようにするためにジャンパーをかぶっていたのです。 1月前の実習生がいたときです。 彼女は、ユー君となかなか関係がとれず、悩んでいました。 曰く、「福祉の仕事には専門性と熟練が要る、私には無理だ」と。 ある日私が、帽子とそろいの青いいタオルを渡し、ユウ君に例の帽子を作ってあげるように指示しました。 ・・・果たして、ユウ君はすっかりお気に入りで、その日から実習生の声かけに応えるようになりました。 彼女が、この実習においてその態度をコペルニクス的に転換し、積極的になったのは言うまでもありません。 実は前々から、私は、あの不自然な「ジャンパーかぶり」を何とかしたいと思っていたのです。 こちらだって自然というには遠いですが、・・・ま、ひとまずは解決です。 私は、実習生に尋ねました。 「福祉の仕事の専門性って、ナンや?」と。 確かに当然、専門性と熟練は求められます。 しかし、そんな大げさなことを考える前に、目の前の相手が困っているときに、 「どうしたらいいのだろう」「どうしたら、少しでも喜んでもらえるだろうか、困ったことを減らしてやれるだろうか」と考えることです。 人とかかわる福祉の仕事の出発点はここにあるのです。 ここからしか始まらないのです。 そこから試行錯誤と学びが始まり、その先にこそ「専門性と熟練」は積み上げられていくのです。 そういう風に心が動かない人は、はっきり言って福祉の仕事には向かないでしょう。
|
![]() |
ユウ君に帽子を作った実習生は今、その経験を実りあるものにするためにがんばっています。 自分も福祉の出発点を大切にして行きたい、そう思っています。
【2010/04/27 23:49】| URL | 元実習生 #-[ 編集] |
元実習生さんへ。
訪問ありがとうございます。 > 自分も福祉の出発点を大切にして行きたい、そう思っています。 頑張ってください。 社会福祉労働は、人格と人格との直接的な関係を基本とするコミュニケーション労働です。し仲間と職員と、向かい合う一人ひとりと目的を共有し、お互いを高め合うことでなりたつ労働です。 だからこそ、私たちには、しっかりとした人間観や社会観、労働観が求められます。 広く学ぶ必要があり、そこに、私たちの成長の条件が広がっています。 もちろんその成長は、誠実に挑戦する者にしか保障されてはいませんが・・・。 ![]() |
★*がついているところは記入してください。
★パスワードは自分のコメントを削除するときに使います。 (削除するつもりがない方は、入力不要です。) ![]() |
まずは、★★★★★お知らせ★★★★★です。
出店します是非お越しください
『RKBどんたくチャリティフェス in 警固公園2010』
... 大脇道場【2010/04/26 22:47】
![]() |
| Blog top |
|