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「何気ない雑談」の喜び 
 例によって、殿の父親の連絡帳より。

昨日、車で送っている時、信号で停止していたら、殿が窓の外を指差して何か言いました。
良く聞こえないので「なに?」と聞くと、「工事!」と言いました。
そこは都市高の巨大な橋脚が建設中でした。

このように、何気ない雑談を殿のほうから話しかけてきたのは、生まれて初めてでした。
その様子も全く自然で、そこには障害など全く無いかのようでした。

深く感動し、家族にメールで知らせました。

殿が小学生のころ、全く言葉がありませんでした。
私たち夫婦は、もうこの子は一生話すことは出来ないと、殆ど絶望していました。
実際、6歳過ぎて言葉が出ることは殆ど無いそうです。

ある夜、殿が言葉を口にした夢を見て目覚め、
涙を浮かべて起き上がったら、
妻も全く同じ夢を見ていたのでした。

夜中に二人で泣いたことを思い出します。

健常者からすれば、取るに足りないことも、
私たちにとっては、すごいことです。


 殿は35歳、重い自閉症
始終「意味不明な」コトバでさえずっている。
本人にとっては大いに意味がある、「自分のため言語」だ。

多分、感情や気分を調整する機能を持った「さえずり言語」であろう。
或いは、脳波の調整の為に必用な言語だろうと思われる。

実はそういう言語はみんな持っているのである。
「独り言」がそうだし、
ただ、通常それは音声をともなわないから、他人に分からないだけの話だ。

これは他人と関係を作る「コミュニケーションの手段」としてのコトバではない。

彼にとってはコトバの発生は、普通の人とは逆なのだ。
普通は、コミュニケーションの必用から言語は獲得されていく。

殿においては、
ある時、自分のための「さえずり」は、
その中から一部がコミュニケーションの手段としての言語に発展転化し、
「ラーメン!」「コーラ!」など、要求する一語文として表れる。

さらに、何気ない普通の会話として、
新たな発展の姿を見せたのではないだろうか。

 
その発展の、基本的条件は、
人との関わりである。

人との心地よいかかわりの経験が、更なるかかわりへの要求を発展させ、
新たな能力の獲得を保障する・・・。


理屈っぽくなりましたが、
そういうことでしょう。

私には、要求だけはちゃんとしてくる。
勿論私も、必用な要求をする。

「デンシャ!」と、「帰りたい」と言う。
「まだ!だめ。マグカップを作って!」
と。

或いは、
「コーラ!」と、「自販機までコーラを買いに行っていいか」と聞く。
「だめ!あとで」とか、「いいよ!」
とか。

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鬼瓦

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