![]() |
こんにちはかくです。
今日はいよいよ陶友祭に向けてのネタです。 今、陶友では、皆さんにどう楽しんでもらえるか、 仲間の仕事をどうアピールするか 楽しく仲間と考え、準備しております。 その様な中、 毎年恒例、仲間による出し物は 担当が、はずかしがりやのかっちゃんと 仲間の役に立ちたいふみさんの2名となりました。 かっちゃんは、陶友に来た当初、 恥ずかしくてなかなか仲間の前で発言できずにいて 今でも時折モジモジと言いたい事がいえないときがあります。 でも今回のかっちゃんは一味違います! 役割決めの時には 司会の「やりたい人」の質問に 今まで聞いたこともないような声で 「はい!」と手をあげたのです。 あまりにも大きな声だったので 一瞬誰だかわかりませんでした。 そしてその情熱からか見事に担当になり 出し物決めの司会など頑張っています。 みんなに見てほしい。楽しい。リーダーになりたい! という気持ちがかっちゃんに勇気を与えています。 これは、陶友祭が楽しみ効果のほんの一例ですが 皆さんに楽しんでほしい もっと自分達を見てほしいと 仲間・職員一丸となって準備中ですので ぜひ陶友祭にお越し下さい。 日時12月8・9日(第2土日) 場所はモチロン陶友です♪ |
![]() |
「ねえねえかくさん
とうがんって 冬に丸って書んですかね~」 漢字に興味がある リュウクン。 あさ一番で今日のリヤカー販売の野菜を見ながらの一言です。 彼はよく漢字について質問をしてきます なるほど 「たしかに冬食べる丸いものですね~ でも『がん』は瓜って書くんですよ。 おしい!」 というと 「え~丸いから『丸』だと思ったのに~ だって丸は『がん』ってよむじゃないですか~」 「良く知っていますね。私も個人的には一瞬それもありかもって思いました」 というと 「でしょ~?」とちょっと嬉しそう。 つられて周囲もなになに?と少し・・・長めに会話。 一番近くで参加せず聞き耳を立てているのは 文字が苦手な64歳のかごさん。 珍しく会話に参加しないのは苦手だから恥ずかしい でも自分も知りたいとのことなのでしょうか? (かごさんとは空いている時間にリヤカー販売に必要そうな漢字を 少しずつ一緒に書いて勉強をしています。) 基本的に仕事中は私語禁止なのですが 仕事に関係があって勉強にもなると思い少し見守り 仲間達の文字への興味を見守りました。 途中から話がそれたので 「はい!それまで。そろそろ仕事に取り掛かりましょう」 とストップをかけましたが・・・ その後には お客さんの野菜リストを メモに書いて職員に渡す担当のはまちゃんのメモに 水菜とかいてその文字の上に×がしてあり、 その下にひらがなで『みずな』とかいてありました。 おそらく文字に自信が無かったのでしょう 「はまちゃん。水菜の漢字あってましたよ~?」と声をかけてみると なんとも嬉しそうな恥ずかしそうな顔しながら 「そお?じゃあ次から漢字で書くね」 と言う返事。 文字はある意味人間が便利になる為に作り出した共通の記号ですが、 仲間達が苦手な漢字という記号にも 仕事に関係あるからと真摯に文字に向き合っていたのを感じた出来事でした。 |
![]() |
今日は校区の中学校のバザー。
陶友(食品班)は外部の業者として、出店させていただきました。 この中学校では毎年一回、同校のPTAの方々主催で部活別の親御さん等が主に店を出し、子どもたちに食べ物販売をしていたのですが、 昨年よりお知り合いからの紹介で、このバザーに出店させていただくことになりました。 今年はその2回目。 もちろん、仲間は販売の要員です。 出す商品は、おからコロッケ・ガトーショコラ・お好み焼き串。 この日のために2週間かけ、みなでこしらえ準備しました。 そして12:00、バザー開始。 開始と同時に、学生さん、先生や保護者、地域の方々がゾワゾワっと 一斉にお店へ! 仲間は大丈夫か!?対応できているか!? と見回してみると。 カゴさん、ユコさん、エイジさん、ひろみさん、りゅうくん・・・ 呼び込み、商品渡し、お金の収受の各係にしっかり分担して、 大勢のお客さんをものともせず、 一致団結してやっているではありませんか!! 仲間の実力を期待していない・・・わけでは全くないのですが、 普段、陶友内ではおのおのの我の強さから ほぼ毎日揉めているみなの姿と比べると すごく新鮮であり、かっこよく、 そして嬉しい気持ちでいっぱいになる そんな光景でした。 ただ、販売がひと段落したその後、 予約受注していたお客さんの商品を違うお客さんへ 「売ってしまった」「売ってない」の押し問答を、仲間同士で起こしていましたが^^; (仕事中にこのようないざこざが起こってしまうのは、 職員側の支援への課題でもあります・・・) でも正直今日の自分には、それ以上に、 みなが声掛けあって力を合わせて販売・接客に励み頑張った その姿が、印象深かったのです。 彼らの「今日は気合入れて頑張ろう!」という みなの一つの思いが具現化した ちょっぴり涙したシーンでした。 |
![]() |
今日、ユキちゃんが陶友に通所しました。 昨年の12月に行った、陶友仲間の一泊旅行。 陶友に通い始めて数年のユキちゃんは、初めて旅行に参加することができました。 最も信頼し安心できる存在であるお父さんが同行することで可能になったのです。 ですが、精神疾患を持つユキちゃんにとって、その代償は大きなものとなってしまいました。 自分自身の自覚のないところで精神的負担がどんどん溜まっていたのでした・・・ コップに注がれる水が限界を超えて溢れるように・・・。 それから少しずつ体調が優れなくなり、今年の4月9日を最後に陶友に通うことができなくなっていました。 今日がそれからちょうど半年を迎える日です。 班での朝礼を終えて、それぞれが作業を始めた頃でした。 玄関を入ったところにユキちゃんの姿が見えます。 じきょう「おはようございます。久しぶりですね。」 ユキちゃん「おはようございます。今日はお昼ご飯を食べてから帰ります。」 この半年の間、仲間に会いたいからと何度か陶友に顔を出したこともありましたが、20分と持ちませんでした。 ですが、今日は10時から13時まで過ごし昼食も摂ることができました。 「陶友のみんなに会いたい、働いて給料を貰いたい」この思いがユキちゃんを動かしたのです。 この半年間の20分に比べて大きな飛躍です。 まだまだ仕事ができる状態までは時間がかかると思いますし、油断はできません。 もしかすると今日の出勤が響き、また精神的にしんどくなるかもしれません。 でも、ユキちゃんの「陶友のみんなに会いたい、働いて給料を貰いたい」この2つの強い想いがあれば時間は掛かるかもしれないけど、きっとまた陶友の仲間と共に働く日は来るはずです。 人と繋がること、働くことを通して明日への希望を持つこと。 人間が人間らしく生きていくために必要なことを、目の前の仲間を通して実感した1日でした。 ユキちゃん、無理せずゆっくりね! |
![]() |
(ともくんについて、かくさんとかぶってしまいましたが・・・汗)
今日の午後。 「仕事中関係ない話はせず、マジメに仕事に取り組む」ことについて 食品班終礼で仲間同士、激しく意見交換をしていた時のこと。 参加していた実習中の女子学生さんが 「私たちが来たことで、 (学生が来ることが嬉しく、仲間たちが浮足立ってしまい) だから仕事に集中できないんだ・・・」 と思い詰め、泣いてしまいました。 (そもそも、自分が投げかけた厳しめの意見がもとで泣いてしまったようですが;_;) その後、職員終礼が始まった時、 ロッカーに着替えに行く途中 振り向いたともくんがその学生さんに、 「○○さん、泣かないでください!」 「○○さん、ぼくは明日、演奏会(きっとヘルマンハープの)に 行ってきます!」・・・ 傍から聞くと何気の無い、何だか脈絡のない言葉。 学生さんは皆の目の前でそう言われ、ちょっと恥ずかしそうでしたが。 でもそれは、限りある語彙力を使い 言葉を一生懸命に紡ぎだそうとする彼の、 精いっぱい慰め、励まそうとする言葉だったんだと思います。 ともくんの育ってきたお家をはじめ 関わってきた人々の愛情や、それらを取り巻く環境が いかに豊かで温かかったか・・・ それを表現したともくんの「ヒトを想う姿」でした。 そしてこちらまで 「ともくんって、ステキやなあ」と思ってしまいました。 (自分だったら、泣いてる女性目の前にしてだと なかなか言えなさそうだけど。笑) 仲間たちみんなを取り巻いている「環境」がともくんのようであったら、 みんなにとってどれだけ幸せな世の中になるか。 ひょんなことですが、いろいろな事を考えさせられる出来事でした。 |
![]() |
10月1日から正式に新たな仲間が加わりました!
特別支援学校を卒業して1年目、笑顔の素敵なピチピチの18歳です。 このブログでは「あっくん」と呼びたいと思います。 あっくんが特別支援学校を卒業してから、陶友の正式な仲間になるまでの詳しい経緯は、陶友通信No.134「自立支援法に振り回されながら、それでも陶友で働きたい」をご覧下さい。(当ブログにも記事をアップしています。鬼瓦所長のカテゴリーから記事をご覧頂けます。) あっくんが陶友に復帰して仲間、職員共にとても喜んでいます。 陶友の元気印がまた1人増えて。笑 元気でワイワイガヤガヤな食品班がさらに強力になりました・・・(^^; そんなあっくんの復帰を一番心待ちにしていたのは、 特別支援学校の先輩であるヨシくんでも、陶友での兄貴分であるツンくんでもなく カゴさんではなかったかなと私は思っています。 (もちろんヨシくんもツンくんも心待ちにしていました。) あっくんが出張へ行く前に陶友へ通っていたときのことです。 二人はお爺ちゃんと孫のように年齢が離れているため、カゴさんはあっくんを可愛がり、あっくんはカゴさんを慕っていました。 二人にとってちょうど良い距離間なのかとても仲良しです。 そんな二人は仕事帰りのバスが同じでした。 同じ食品班でもあったため、いつも一緒に帰っていました。 お互いに冗談を言い合いながら楽しそうに。 普段食品班の仕事の中で自分の思い通りに物事が運ばずイライラしたり、腹をかいてしまうカゴさん。 しかも、自分の意見に反論する仲間もいたりして、一日を気持ち良く過ごせることが多くはありません。 そんなカゴさんにとって、仕事帰りのこの時間は陶友での一日を笑顔で終われる大切な日課だったと思います。 あっくんが出張中のこの二ヶ月はお預けだったので、カゴさんにとって寂しい時間になっていたのではないでしょうか。 そのあっくんが戻ってきて早速二人は一緒に帰っていきました。 ジキョウ「カゴさん、あっくんが戻ってきて良かったですね。」 カゴさん「そうね。あっくんは俺の弟子やけんね。笑」 カゴさんにとって待ちに待った日課が帰ってきました。 陶友の大先輩として新人のあっくんを引っ張っていってくださいね! 仲間同士の役割・つながりを垣間見た一幕でした。 (最終的に何が言いたいのか分からなくなってしまいました・・・汗) |
![]() |
リヤカー販売の仲間が出かけると
とたんに静かになる陶友。 (食品班のリヤカー販売の準備がとにかく賑やかでその後の静けさが目立ちます) 遠くで職員のたなかさんの 「よし!」という声が聞こえました。 きっと今みんなで頑張っている 注文品の結婚式の引き出物のラッピングが一段落ついたのでしょう。 するとそれを聞いた。 今日は体調不良で残念ながらリヤカーは留守番の とも君がまねして すぐに「よし!」 と言っていたので、 「なにがよし!なんですか~?」 と聞くと 笑顔で「これで~す。」と 商品を入れる袋に せっせとシールを貼った物をこちらに見せてくれました。 リヤカーいけなくても出来る事に一生懸命!! 本当によし!だなあと思っていたら しばらくして 今度はまた遠くから 所長の「よし!」「よし!」の声。 何かがうまくいったんだと思いましたが、 あちらこちらで 自分の仕事に満足する「よし!」 が聞こえていて満たされた気持ちになりました。 ちなみに、 毎日数名の仲間達が帰りにタイムカードを押した際に 「よし!」 と言っています。 無意識なのでしょうが、 これも今日頑張った自分に対する自己評価である 満足感の表れだと思います。 少し余裕を持ってそれに気付けた自分に今日は 「よし!」の一言を贈りたいと思いました。 |
![]() |
| Blog top |
|