fc2ブログ
08 << 2012/09 >> 10
 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 16. 17. 18. 19. 20. 21. 22. 23. 24. 25. 26. 27. 28. 29. 30.
Hさんの素直 

-- 続きを読む --
スポンサーサイト



スポンサーサイト



かく

comment(0) | trackback(0)
『手しごと市』@フォレオ博多 開催中!! 
販売会のご案内です!

9月23日~30日(日)
福岡市博多区那珂・フォレオ博多
『手しごと市』開催中です!

今年6月にも、同所にて開催し、
今回もリフォームの匠・グットリノベーション様のご協力
開催しております!
DSC_0066.jpg

かわいいお地蔵さんやカエルストラップなどの小物から、
使いやすく定評のお茶碗、マグカップ、
お料理が美しく盛れる大皿まで取り揃えています!
6月にはなかった新作も展示販売中☆


明日明後日の残り2日間!
この土・日は、
ぜひフォレオ博多へお越しください♪


作者の仲間たちとともに
皆さんのお越しをお待ちしておりますm__m

未分類

comment(0) | trackback(0)
Mさんの生活を支える仲間として 
陶友通信No.133号でMさんの介護保険問題についての記事を書きました。

問題は65歳の誕生日を迎えるにあたって、自立支援法で受けていた福祉サービスを介護保険法で受けられる福祉サービスに移行しなければいけないこと。
ここには色々な問題がありますが、
Mさんの場合に特に問題になったのはヘルパー事業所の変更でした。

障がい故のこだわりや本人が大切にしていることを理解したうえで支援してくれるのか。
ひかりヘルパーはそこを大切に関わってくれたので、とてもうまく関係を築けていました。
その事業所を変更して一から関係を築いていかなければいけません。
担当職員としてそれが一番の不安要素でした。

こちらの対応がまずく、手続きを進めるうえでスムーズにいかないこともありましたが、
いよいよ新しいヘルパー事業所を利用する日がやってきました!

Mさんもヘルパーさんも緊張していたと思います。
がしかし、一番緊張していたのはきっと自分だったと思います。汗

Mさん、ヘルパーさんのこと拒絶しないかな・・・。
ヘルパーさんはMさんのこだわりを理解してくれるかな・・・。
料理の味付けは大丈夫かな・・・。(Mさんはグルメで味付けにうるさいため。笑)

などなど一人でいらぬ心配をたくさんしてました。
ですが、意外や意外そんな自分の想いに反して何の問題も出て来ません。
あれ?良いことのはずなんだけど・・・期待外れの拍子抜け。笑
その後も特に何の問題も不満もでてきていません。
ひかりのヘルパーが一年かけて築いてきた土台があり、新しいヘルパー事業所との間でしっかり引き継ぎを行えたことでMさんにとって受け入れ易い状況が出来たのではないかと思います。

まだ新たな事業所がヘルプに入るようになり僅かです。
これから何かしら問題も出てくることでしょう。
そのときは私が両者の間に入り、お互いの理解や関係を深めていけるよう潤滑油のような働きをしたいと思います。

やはり障害を持つ人の生活、特に一人暮らしは困難がたくさんあります。
Mさんの場合はそこに老いの影響も加わってきています。
これから作業所とヘルパー事業所が一丸となってMさんの生活を支えていきたいと思います。


・・・ちなみに、先日新しいヘルパー事業所と陶友の職員で懇親会を開きました。
皆さんとても明るく情熱的でユニークな方たちでした!笑
これから連携を深めて、Mさんを支える「仲間」として協力していきたいです。
じきょう

comment(0) | trackback(0)
良いことなんだけど、片や とんだトバッチリ・・・ 
ある日の朝、男子ロッカーのドアが勢いよく「バンッ!!」
食品班の成人なりたて・ダウン症のトモくんの怒りでした。
普段穏やかなのに・・・何かあったのか?!
そう感じつつ他の職員に聞くと、
「えいじさんがトモくんに注意してましたよ」
「ともくんに『あと5分早く来ないと遅刻だよ』って。
えいじさんもトモくんと変わらん位に来たのにね」
自分「それはちょっと理不尽だ」と、
作業の合間に少し時間を作り、両者に話を聞くことに。

実は普段から、トモくんとひかりのベテラン・えいじさん(36歳)は
小さなイザコザをよく起こします。
それは、トモくんはえいじさんを「小言をよく言うから、怖い」と思い
(実は結構気がきいて優しいんだけどなあ)
えいじさんはトモくんを「言うことを聞かないからイヤだ」と思う
(言い方が厳しめだから、トモくんには言った内容よりも、怖い印象しか残ってないからなんだけどなあ)
という、なかなか相容れない、すれ違いによるもの。

いざ両者に話を聞くと、案の定それが所以でした。
怒った内容についてえいじさんが「確かに自分が悪かったです」
とトモくんに謝り、トモくんもすっきり。

一件落着、と思いきや・・・さらに話し続けるえいじさん。
内容は、毎週来てくれるボラさんと先週のリヤカー中に起こした
いさかいについて。


・・・「仕事で挫いて足が痛いんです」
「そのくらい、えいじくんならまだ大丈夫でしょう?」・・・

ほんの些細な内容にも見られますが、
「ボラさんに何が分かるの?なんでそこまで言われなきゃいけないのか納得がいかない!」というもの。
彼の話しっぷりから、どうやらこちらのほうが本題
(不満で伝えたかった事)らしいのです。

「来週お互いの思いを伝えて、誤解を解きましょう」と彼を説得し、
その場の興奮をおさえました。
トモくんはさっきのわだかまりが解けて満面の笑顔でしたが・・・^^;

人はみないろんな人との関わりの中で成長していきますが、
陶友では仲間同士や職員にはもちろん、
ボラさんとの関わりの中にも成長できる種があると考えています。
なので、意見のぶつかり合い(=自己をさらけ出す)があれば、
調整しながらもお互いが分かりあい認め合えるように促しています。

えいじさんにとってはいい刺激となる出来事だったんですが、
トモくんにとっては・・・
「トモくん、とんだとばっちりやんーー;」
と私自身も嘆きつつ。

次回からのえいじさんとボラさんの心と心の関わり合いに、
しっかり注目していきたいと思います。
いしばし

comment(0) | trackback(0)
友達がほしい 
『友達がほしい』
仲間の中で、良く聞く欲求のひとつです。
友達がいるという事は
ごくごく普通の事だと考えられがちですが、
実はとても高度な能力を必要とします。
例えば、相手の立場に立ってや、
その場の空気を読んでなど
私たちがなんとなくやっている事が
仲間にとってはなかなかの困難なのです。
陶友においては、
作業所内で仲が良くても
プライベートで一緒に遊ぶ仲間はごく一部というのが現状です。

その様な中、仲良くしたいのに出来ずに悩んでいる2人がいます。
NさんとHさん。
Nさんはずっと私に友達がほしいといっていました。
そのNさんは触られるのが大変苦手なのです。
Hさんは最近になって友達がほしいと
やっと私に言ってくれるようになったのですが、
話す事が苦手からなのか、
好意を無意識にスキンシップであらわそうとする傾向にあります。

そんな2人がそばにいると、
HさんはNさんに話しかけるたびに、肩をトントンとたたいたり
ねぇねぇと腕をなでるようなスキンシップを無意識にしてしまい、
Nさんに「やめてください!さわらんで!」と強く言われ落ち込み、

逆にNさんは触られたくないと伝える事が
相手を傷つけているのではないか・・・
でも我慢できないほど嫌だ。やめてほしい
というジレンマで2人はお互いに悩んでいます。
お互いを嫌いではなく、むしろ仲良くしたいのですが
無意識の行為がお互いにかみ合いません。

先日も同じくそれでNさんに注意され
Hさんは陶友の2階にある相談室にこもり
「Nさんごめんなさい。友達がほしい」
と泣きながら話してくれました。

それ以来、1週間ほどたちましたが、
2人はかなりわずかに関係性が改善しつつも
ギクシャクしています。

そしてそれは仕事にまで影響しています。
Nさんの近くにいると触ってしまう。これ以上嫌われたくない
だから離れていよう。という気持ちから
最近は近づくと頭痛がすると訴えるようにもなっています。

その様ななか、NさんはNさんでHさんの状況を察してか
歩み寄ろうとしていますが、
歩み寄りに無理強いが出ないようにとても気を使っています。

これは、お互いに今までにない状況でした。
とてもつらい状況の中なんとか関係修復をしようと
お互いなりに試みているのです。

かなりストレスがたまっているでしょうが、
一方で、お互いの心の成長に繋がっているようにも見えます。
生理的に嫌な事は私たち職員もどうしようもありません。
その人だからではなく、ただ、理由も無く嫌なのです。
本人の意識や感じ方が変わる以外に方法は無いように思えます。
しかし、2人はお互いに求め合い、
なんとか折り合いをつけようと頑張っているのは確かです。
そこで私たちは、2人のなかから出てくる気持ちを
過度にストレスがたまらない環境を作る事しか出来ません。
お互いに思っている友達がほしい
相手を少しでも理解したい
という気持ちを大切にしていけたらと思い、
仲間の生きる上での困難を目の当たりにした最近の出来事でした。

追伸
陶友通信を発行しました!
15日のブログにUPしておりますので
目を通していただけると嬉しいです!!
それではまた~!!
かく

comment(0) | trackback(0)
職員の心、仲間知らず!!!!?????? 
「親の心、子知らず」とはよく聞きますが・・・




これまで“食品班の番頭さん”としてバリバリ働いてきたカゴさんは、今年64歳になります。
昨年あたりから体の衰えが目に見えてわかるようになりました。
カゴサン自身も「疲れた・・・もう若くないけんね・・・」と苦笑い・・・

でも、これまで先頭に立ってきたんですもん。
隠居なんて、考えただけでイライラします!!

「なんで、あいつはオレより弁が立って、オレより働けるんや!!」
「なんで、オレはリヤカーに行ったらいけんのや!!」
「なんで、体が思うように動かんのや!!」

職員の配慮でリヤカーに出る回数を減らされたり、自分より仕事が出来る仲間がいると我慢が出来ないのいです。
だからまた、人一倍頑張るのです。
しかし、気持ちは若くても64歳の体・・・やっぱり疲れてしまうのです。






そこで、ある場所に毎週販売にいけるようお願いに行きました。
「カゴさんよく来たね」「また、おいでね!!」
優しい対応と、お豆腐の売上げも良いためか、1年に何度かの販売日にはウキウキと出かけていっていた場所です。
毎週販売が決まり、カゴさんも心が躍ります。
「次は何日かね?」「豆腐はどんくらいいるかね?」



ああ・・・これで、週に5日あるリヤカーを1日減らすことができる・・・
私は、“カゴさんのためになにかすることができた・・・”と安心したのです。






しかし・・・次の週のことです。
朝、他の仲間とケンカをしてへそを曲げたカゴさん。
「オレは、今日はリヤカーに行きたか!!!!!!!!!」
結局、その日はリヤカーに行ってしまいました。

“せっかく、カゴさんのために劇団販売を入れたのに・・・”
私はガックシ・・・“職員の心、仲間知らず”だな・・・と
モヤモヤしてしまいました・・・が、








リヤカーから帰ってきたカゴさん。
「今日のコースの○○さんにも、おうとかないかんけんね。」









“職員の心、仲間知らず”と言いましたが、大間違い。
“仲間の心、職員知らず”だったのかも・・・

私はカゴさんの体の心配ばかりして、自分の気持ちを押し付けていただけなのかもしれません。
確かに今度からいける様になった場所はカゴさんも大好きだけれど、毎週行っていたお客さんだって、大事な大事なお得意さんですもんね。

“仲間のために何かする”ことは、決して職員の憶測だけで動いてはいけないな・・・と感じた瞬間でいた。

カゴさん


ちなみに、今週カゴさんが行かなかった販売先の事務員さんはカゴさん宛にお手紙を・・・
カゴさんにも読めるようにひらがなで。


「カゴさん、おげんきですか?らいしゅうまっています。」


それを読んでカゴさんはニヤニヤ・・・誰かが待っててくれるってこんなに嬉しい気持ちになるんですね。
さて、来週はどうなるかな?
たなか

comment(0) | trackback(0)
 「陶友通信 NO.134」を発行しました。 特集「働く」について考える。 
ご無沙汰です。
今日は法人研修で若者たちは出払っています。
・・・久々の鬼瓦です。



 残暑厳しい中ですが朝夕はしのぎやすくなりました。
もうすぐお彼岸ですもんね。
気候の変わり目、どなた様も、くれぐれもご自愛ください。

 さて、「陶友通信 NO.134」を発行しました。
ぜひお読みください。

001.jpg


(一面)
特集:「働く」を考える。

テーマなしで職員から原稿集めたら、期せずして「働く」ことに関する特集に!巻頭は、「麦わら帽子の物語」と題し、月刊誌「きょうされんTOMO」9月号に掲載されたものの再掲です。ご一緒に考えてみてください。

●今日も仲間たちは、炎天下の暑さに負けず、近所にリヤカー販売に出かけます。仕入れた豆腐や加工した団子や揚げ、野菜などを積み込んで・・・。
●パープー♪とラッパを吹きながら。

●売り上げはイマイチですが、いつも待っていてくれているお客さんたちがいます。笑顔とともに、「暑かろう、頑張っとうしゃんね!」「待っとったとよ、ありがとうね!」とやさしく声をかけてくれます。時には冷たいジュースの差し入れもあります。
●「労働」は、人と人を結び付けてくれます。その関係の中に、仲間たちの姿が映し出されます。仲間たちは、「ありがとう」と言ってもらえる自分の姿を見つけるのです。
●そして、誇らしい気持ちになりもっと頑張ろうと思うのです。
●それまでは文字が苦手で、もう何十年も文字を見向きもしなかった63歳のKさんは、60近いある日突然、手帳と鉛筆を持ち文字を書き始めました。新しいお客さんに「お得意さん」になってもらうために、住所と名前をメモしようと思ったのです。
●「人の役に立ってる」という実感は、「もっといい仕事がしたい」という意欲を高め、新しいことに挑戦する自分を作り出すのです。
●そうやって人間は、「働く中で たくましく」成長するのだと思います。
・・・だから、働くことが楽しくてしかたないのです。
・・・この季節、麦わら帽子は大事な相棒です。

★「『労働』こそが人間を創造した」

◆労働は、人間生活を豊かにする有形無形のモノを生み出す。それだけではなく「人間そのもの」を創造してきた。 
◆例えば狩りという集団労働。獲物を捕らえるためには作戦を共有し役割分担をしなければならない。そのためには「言葉」が必要だった。◆知的な道具である言葉は、その発声器官の発達とその意味を理解する脳を飛躍的に発達させてきた。そうした身体の器官だけでなく、「頑張って捕ってやる」という意思、心までも…。◆私たちの先祖のたゆみない労働の産物として今日、私たち人間自身がある。◆一見、あたかも稼ぐために仕方のない活動かに見える今日の労働。その中で命が擦り減らされ奪われる労働…。◆仲間たちの「働く」は、鋭く「現代の労働」を問うているのだと思う。(友)

★「こんな雨の中 障害者を働かせるなんて!?」

雨の強い日、陶友に1本の電話が入りました。
「こんな雨の中、なんで利用者を働かせているの?」という内容。その方は、リヤカーの様子をいつも見ていたそうです。「それは彼らが障害者だからですか?」聞き返しましたが、言葉を濁され電話は終わってしまいました。
仲間たちが障害者でなかったら、同じことを質問したでしょうか?
昔から障害者は、弱く守られる存在でした。健常者と同等に働くことが難しいため、働く権利さえなかった時代もありました。その歴史が今でも残っていて「働かせるなんてひどい。可哀そう。」と思う方もたくさんいます。しかし、大人になっても一人前として認められず働くことも許されないままでは、自分自身を生きているとは言えません。
人間は、働くこと(労働)により発達していく生き物です。同じ目的を持った集団の中で他者の存在を感じ、ともに目的を達成するために自分はどうするべきかを考えることで成長していきます。労働による発達が保障される権利は、仲間たちにもあるのです。
食品班は“町のお豆腐屋さん”として毎日リヤカーを引いています。たとえ雨が降っていても「お客さんが待っているから」と出かけていきます。働くことを一番に望んでいるのは仲間たちなのです。
町で働く仲間たちを見かけたとき「可哀そう」と思うのではなく「今日も勢が出ますね」と声をかけてください。きっとそれが仲間たちにとって一番誇らしい瞬間だと思います。     (T)

コラム「鬼瓦」

★大津市のいじめ自殺事件以来いじめ問題が再びクローズアップされている。いじめがいい事だなどとは誰も言わない。学校や教育委員会が「隠す」ことが指弾されている。★文科省が、「現場任せ」にせず国が主導するといい、「いじめへの対応を学校や教員の評価に反映させる考えも」との報道も。★そうなれば、いじめはまた水面下に隠されるだろう。必要なのは管理ではなく現場が心から向き合い協力しあうことをどう援助するかだ。★そもそもこの大人社会こそがいじめの「お手本」じゃないか。障害を自己責任として応益負担を押し付ける自立支援法。発達障害者は社会の邪魔とばかりに求刑以上に牢屋に押し込めようとする障害者差別判決。低所得者や自営業者など弱者に負担の重い消費増税。世界一危険なオスプレイを沖縄に押し付ける「沖縄差別」、下請けや労働者いじめ…、枚挙にいとまがない。★さる識者が「いじめは今日の教育の成果だ」と皮肉った。子どもたちは大人の背中を見て育っているのだという自覚が大人社会にあまりにも希薄なのでは?★アメリカの黒人解放指導者キング牧師は語った。「この社会の変動期における最大の悲劇は悪人たちの暴言や暴力ではなく、善意の人々の不気味な沈黙と無関心であった」と。★関心がなくても関係があるのだ。無関心は悲劇を生み出すのである。障害のある仲間たちと向き合う事が人間社会へ関心のきっかけになればと切に思う。(友さん)

003.jpg

 (陶友通信 NO.134 二面)

★「自立支援法に振り回されながら
              それでも 陶友で働きたい」


人が好きで明るくノリのいいIさん(18)。
特別支援学校時代の実習で「陶友で働こう」と心に強く決めました。そして今年4月に卒業し、(正式な契約はできず実習という形で)陶友に通っていました。、いつも明るく販売も元気いっぱい勤め、通所当初から先輩達にも人気者。
ところが8月から岩永さんは、「しばらくの間“出張”」ということで、別の施設に通っています。
自立支援法は学卒後すぐには陶友の様な「就労継続支援B型事業」の利用を認めていまないからです。

自立支援法は、障害者の一般就労を促進するとして、働こうと思えば、学卒後は「就労移行支援事業」という一般就労を目指した訓練を受けなければなりません。そこで一般就労できるか否かで道が決められるのです。
本人の希望に基づき、散々お願いするも、役所は「就労移行支援のモニタリング(判定)を受けてから・・・!」と陶友の利用を認めてくれませんでした。
泣く泣く、「あなたは一般就労は無理です」という「烙印」を手に入れるためにほかの施設に二か月通うことになったのです。
一般就労がすべてではありません。自立支援法ではこのような行程を経なければ、障害者は自分の希望に応じた仕事選びも自由にできないのが現状です。
・・・元気印が一人減り寂しいですが、彼自身のこれからのためにも「二カ月の出張」をぜひ務め上げてほしい。「Iくん!陶友でみんな待っとるけんね!」
(I)

★「被災地支援報告第2弾
    復興にほど遠く疲れ切った現場
       手厚い人的支援を!」

八月上旬に二度目の被災地支援に行った。場所は前回と同じ南相馬にある施設。一年前からの変化に期待しつつ現地入りした。
今回の活動は、主に作業支援だった。とても多くの仕事があり驚かされた。震災直後は仕事を委託してくれる業者がなく、自主製品づくりしかなかったからだ。それに伴い当時は工賃も激減していた。それが今では、職員が入っても追いつかない量の仕事があった。利用者それぞれにも仕事があり、工賃も震災前にかなり近づいていた。一見して明らかに状況が好転している様子だった。
しかし、その裏で支援員の派遣が続いている理由も明確にあった。施設の利用者や仕事が増えたこと、その反面未だに新たな職員の確保ができていないことである。
利用者が増えたのは、震災後に地域に埋もれていた障害者が見つかり受け入れたこと、再開できない他事業所の利用者の希望を受けたためなどである。
職員不足については働き手が街にいないこと。未だに避難したままの人が多く、いくら求人を出しても応募がないのが実情だった。これでは利用者の仕事や数が増えるにつれ、職員が厳しい状況に追いやられて当然である。私が入った施設では仕事の納期を守るので一杯いっぱいの状態だった。
震災からこれまで、職員は目の前にある現状に対してがむしゃらに取り組んできたそうだ。だが、先が見えない状態が続き心身共に疲弊していた。最近ではカウンセリングを受けたそうだ。
この状態を一刻も早く改善することが今一番必要なことだと強く感じた。人員派遣の支援を年内いっぱいまで続け、その後は未定と聞いた。しかし、その後を想像してみると、とても打ち切れる状況ではないと思う。震災から一年半ほど経ち記憶が風化され始めた今だからこそ、もう一度厚い支援が被災地には必要だと思う。
( J)

★「日焼け顔の君に学ぶ」

今年の夏、仲間の働く姿を通して自分を振り返る事がありました。きっかけはY君の日焼け。
働き始めた頃の彼は、目新しい事が楽しいだけの状況でした。成人式を楽しみにしてはいても、大人になるという事は漠然としていて、真夏にリヤカー販売すれば真っ赤になったり、途中で帰ってくる事もあったりしながら午後はぐったり・・・
 ところが今年、健康的な日焼けをし始めたのです。そしてそれをきっかけに改めて観察してみると、午後も笑顔で仕事に取り組み、当初は仕事を中断すると混乱していたのに今では、仲間が声をかけると手伝う。自分がリーダーの日はより誇りを持って仕事をする。疑問を持ったり、躓いたりしたときは、何が疑問や不満なのかを聞きだし、仕事に取り組む姿勢や手順を一緒に考えました。するとそれを吉村君のペースで受け止めようとしていたのです。一見、子どもの様にしていても自分の仕事に向き合う大人になっていました。
 私は、日焼けを見るまでそれに気付く事が出来ていませんでした。いつも仲間を見ているつもりだったのではないかと反省しました。そして、一緒に働く大人として私の仕事は出来ているのかと反省し、改めて私の仕事を自分に問い直そうと思いました。仲間と仕事をしていたからこそ気付けた事です。一人の大人として自分と他人とどう向き合えばよいか、仕事とは何か『今』また考えようと思えた出来事でした。ありがとうY君!
     (K)

*編集後記*
●理屈っぽくなった今月号、如何でしたか?原点に返り」作業所の存在意義を確かめてみたいと思った次第。●原発いらないを証明したような「節電の夏」も終わり、秋めいてきました。みんな元気でやっています。●これからは秋に一泊旅行で息抜き、冬の陶友祭に向け全力です。季節の変わり目、みなさん、くれぐれもご自愛ください。(友)

テーマ:障害者の自立 - ジャンル:福祉・ボランティア

鬼瓦

comment(0) | trackback(0)
ほっこりしながら・・・ 
日常の作業の中で・・・



仲間たち色つき

たまに私が座る場所から見える風景です。
カズ君・トノ・ジュン君。
彼らには、自閉症という障害があります。

自閉症というと、人とコミュニケーションをとることが苦手だったり、こだわりの激しい人というイメージがあると思います。

「自閉症」とひとくくりにしてしまえば、たった3文字で片づけられてしまいますが、その性格は三者三用・・・

いつもさえずりながら作業するトノ(右)・たまに手を止めては自分の世界に入ってしまうカズ君(左)・ちらちらと私の顔を伺い、目が合うと冗談を言いクスクス笑うジュン君。(中央)

たとえ同じ障害があると診断されても、それぞれ育ってきた環境や成育歴により、1人1人が全く違う性格の人間になるのです(もちろん、それぞれの障害の程度にもよりますが・・・)

同じ障害があるからといって、みんな同じ症状を持っていると思うのは大間違い!!
健常者が1人1人違うように、障害者も1人1人違うのです。

仲間たちを「障害者」と一括りにしてしまうと、「障害」という言葉に縛られその裏にあるその人の本当の姿は見えなくなってしまいます。

障害者ということを前提に彼らを見るのではなく、1人の人間の中に障害という部分があるのだと考えれば、仲間たちをより理解できるのだと思います。




・・・と、ほっこり眺める普段の作業風景からこんな一コマを描きました。

テーマ:障害者作業所 - ジャンル:日記

たなか

comment(0) | trackback(0)
クラブで、いつもより心穏やかに。 
先週土曜日、陶友で月1行っているクラブ活動(余暇支援)がありました。

―――作業(労働)には自分なりの存在価値や生きがいは得られても、なかなか作業以外の時間や休日の過ごし方には、自分なりの幅が持てない仲間(障害者)が多くいます。
(休日に仲間たちが気兼ねせず使える社会資源がまだまだ乏しかったり、そんな現状の障害者を理解し受け入れるべき私たち社会側の認知や意識不足も、大きな要因です)
そんな仲間たちに、もっと人生を楽しむ幅を持ってもらおう!ここで学んだ楽しさをぜひ休日に取り入れてもらいたい!と、1日を使って取り組んでいます。―――


私たちの班は、当初市内の海釣り公園に行く予定が、悪天のため諦めてすぐ近くのボウリング場でプレイゲーム!
私が普段担当してる食品班のHさんは、別班で、これまた悪天のためマリノアシティ福岡でウィンドウショッピングに変更になりました。

(Hさんは家庭を離れグループホームで共同生活しながら、独立自活を目標に、日々仕事に自身の生活管理に励む36歳。
その生活管理の中でもより高度な知能を要する、先の見通しを持った「金銭管理」。
彼にはなかなかこれがうまくいかず、現在私も協力しながらの管理を行っています。)


そのクラブ前日「マリノアでおしゃれ用の靴と、リュックが欲しい」と相談(要望?)が。
彼が買い物分に提示した予算額は1万円弱。
今月あれにも使うしこれにも使うし・・・「うーーん・・・こんなに出して大丈夫か?・・・」
といろいろ考えながらも、本人の靴をおしゃれに履きこなしたいという思いと日頃使うカバンがボロボロになりかけている点も酌んで、当日の朝出金し手渡しました。

朝みなで出発し、そして午後3時。
Hさんたちの班もクラブから帰着。
「石橋さーん、靴とカバン買いましたー」と開口一番穏やかで嬉しそうな口ぶりです。
見せてと言うと、せっせとハイカットのスニーカーとスポーツメーカーの大きめなデイバッグを自慢げにお披露目してくれました。
どちらもおしゃれに使えそうな色とデザイン。
陶友が終わって帰る間際まで、表情もほころび嬉しそうでした。
その表情が、その日の私には、何だかとても印象に残りました。

日々一緒に金銭管理に取り組む中で、
本人の今の要望・収入の残高・将来の目標・現実の生活の感覚・・・
いろんな面から彼のお金の使い方を考えながら、私自身の一人暮らし経験や外からの知識も取り入れつつ、毎回「一番いい使い道」を見つけるため二人で奮闘しています。

そんな中、管理という面では、私は少し彼のお金の出し入れを抑えがちな面があります。
でもそれは一心に「彼がいつか一人暮らしを不自由なくできるように・・・」と思いやってきてのこと。
でも彼にはそれが窮屈でうっとうしく感じる時もあり、よく二人で衝突もします。

しかし今回、仲間や職員数名と一緒に、なかなか機会のないウィンドウショッピング。
気兼ねない仲間と一緒に、品物選びを楽しんだようです。
私自身も、そんな時間とお金の使い方だったら・・・と考えれば、きっとHさんと同じくウキウキになるはず。
Hさんの心満たされた表情や言葉から「こうゆう使い方も大事だな」と改めて感じさせてくれました。

これからも彼の目標のために、衝突もいっぱいすると思うけど、
もっと柔軟に、本当に心豊かで幸せな「お金の使い方」を二人で追求していこうと思います。

テーマ:障害者の自立 - ジャンル:福祉・ボランティア

いしばし

comment(0) | trackback(0)
陶友お弁当給食 
まず初めに・・・郭さんと記事のテーマが被りましたがご了承ください。汗


陶友は月曜日を隔週で開所しています。
この日は普段通り仕事をしますが、調理員さんはお休みの日です。
なので、月曜開所日の昼食はそれぞれ。
手作りのお弁当を持ってくる仲間、コンビニやほっともっとに買いに行く仲間、
近所のご飯屋さんに食べに行く仲間など。
陶友ではこれを『自由外食』と呼んでいます。

今週の月曜日はその『自由外食』の日でした。
ということは、もちろん私も自由外食。
最近は近所のお弁当バイキング屋さんに仲間と行っています。
500円で好きなおかずを好きなだけ盛り付けることができる・・・お財布に優しいお店です。(笑)

いつも一緒に行くのが陶芸班のツンくんです。
ツンくんはいつもお弁当を二つ買います。
一つは自分の分で、もう一つは所長の分。御遣いを頼まれているのです。
お弁当屋さんに着くと慣れた手つきでおかずを詰めていきます。
「これ鬼瓦さん好きやけんね(^3^)」

ツンくんと所長はかれこれ20年以上前からの付き合いです。
「鬼瓦さんの好物は全部知っとーと」と言わんばかりに。
でも、お弁当を覗くと・・・サンマの煮つけと玉子焼きが同じとこに入っていたり・・・
とても面白い盛り付けでした!
と同時に、すごく気持ちが温かくなる瞬間でもありました。

うまく盛り付けられないけど、鬼瓦さんの好きな物を考えて一杯詰めてあげる。
とっても優しいお弁当でした。

陶友“自由外食”での風景でした。

じきょう

comment(0) | trackback(0)
場当たりを納得に変えるには何が必要なのか・・・ 
月に1回~2回
陶友では、給食の無い日があります
その日を仲間達と自由昼食と呼んでいて
思い思いの昼食を楽しみます。
外に食べに行く仲間
お弁当を持ってくる仲間
外に買いに行って陶友内で食べる仲間
コンビに等で買ってから出勤する仲間

その様な中、
珍しく家族が作ってくれた弁当を持ってきた仲間がいました。
いつも家族にもっと関わってほしくて
不満ばかりの仲間だったのでこれは!と
「どうしたんですかそれ?まさかの手作り?」
というと
「うん」と嬉しそう。
それを聞いた別の仲間が、
「いいな~俺、今までで一度もお弁当作ってもらった事が無い」
と寂しそうな表情

ごまかしでしかありませんがとっさに、
「そうですか・・・それは残念ですね。
でもそんなに食べたいなら、
あなたに子どもが出来たとき、
沢山お弁当を作ってあげてください。
してほしかった事はしてあげて、
してほしくなかった事はしないで下さい。
そうすれば、いい事がまわるじゃないですか。」
と言いました。
すると、少し安心したような
うれしそうな表情で
「そうですね」と返事
この仲間は、人の恋しさもあり、
結婚願望が強く、何かを感じたのかもしれません。
でもこの発言は
なかなか結婚(他人との密なコミュニケーション)が難しい
仲間の将来を考えての発言と言うよりも
その仲間の今寂しい気持ちを少し違う方向へ変えるだけの
場当たり的な発言でした。
結果的には思った以上に安心したような
前向きな表情に変わってもらえて、
正直ほっとしましたし、
そのなんともいえない表情が強く心に残りました。
このような時、毎回対応に本当に悩みます。
仲間達だけでなく、
全ての家庭がうまくいっているとは限らないこの社会で
寂しさを感じる人も少なくは無いでしょう。
しかし、この発言を素直にうけとり、
そうですねとみなが実行できれば、
少しずついい社会になっていくのだろうな
と同時に、
場当たり的な発言を
どうすればその仲間の気持ちが本当に満たされる環境が作れるのか
課題が多すぎて途方にくれつつ
あきらめたくないと
仲間との会話で思うかくなのでした。

未分類

comment(0) | trackback(0)
クラブ前のの話し合い 
みなさんこんにちは!
今回は、先日のクラブの話し合いの報告です。
ちなみにクラブは今週末です。

我が、チャレンジ班は、元々夏の間に
そうめん流しに行こう!と決まっていたので話はスムーズ・・・
かと思いきや、
今回は、雨の日プランがなかなか決まりません
だいたい、いつも映画に決まるのですが・・・
(まだ、だれも3D映画を見た事がないので)
映画の見たいものがバラバラできまりません・・・
エイトレンジャー(関ジャニ∞の特撮ヒーロー映画)と
マダガスカル3が見たい人で決まらず・・・
元々雨の日プランリストの
キャナルシティーのラーメンスタジアム食べ比べも
今回はぴんと来ず・・・
仲間は悩みに悩みました。
う~ん
カラオケはだめっちゃろ~?
(基本的に一度した事ある事はなしルール)
う~んなにがしたいかね~
悩む事10分程度何も出てきません。
仲間にとって行った事ない場所に行きたいと想像するのは難しい事のようです。
毎回その壁にぶつかるのです、
そこで、私の雨の日の過ごし方を少し話してみました。
私は、天神のお洒落な喫茶店でランチを食べて
そのあとまったりそこで漫画読んだり、
友達とおしゃべりしたり、雑誌読んだりしてますよ。
なにもしないけど、素敵な時間で、
ご飯もおいしいからそこに行ってみますか?
つまらなくなったら外に出て、
天神をぶらりもいいかもしれないですよ。
と言うと、
何がどう転んだのか、
「いいね~漫画喫茶!行ってみたい!漫画がいっぱいあるっちゃろ~?」
「DVDもみれるっちゃろ?」
「ゲームも出来るらしいね~」
・・・お洒落な喫茶店の話から漫画喫茶に・・・
でも、それはそれでありだ!と結果オーライ?に
確認してみると、チャレンジ班のメンバーは誰もいった事がないということで
これに決定!
最近の漫画喫茶は食事も充実していると言う事で、
せっかくだから、食事も漫画喫茶の中でと言う事になりました。
さて、どうなる事やら。
ちなみに、最近の漫画喫茶はすごいんですよ!
カラオケもダーツも、ファミリー部屋もあるんです!
今回は仲間が多少騒いでもいいようにファミリー部屋に行く予定です
雨の日プランが充実していて若干仲間の気持ちがそちらに動いているのですが、
せっかくなので雨が降らないように祈る支援員かくなのでした。


かく

comment(0) | trackback(1)
 | Blog top |