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きょうされん九州大会を通じて・・・ 

今更ながら、きょうされん九州大会について書きます。本当はもっと早くアップしなければいけないのですが・・・。 今大会は基調講演等の一部と分科会の二部で行われました。どちらも感想を書きたいと思いますので簡潔に書かせて頂きます。

○一部・特別報告
 きょうされん常任理事による特別報告では、自立支援法が施行され様々な問題点が浮き彫りになってから現在に至るまでの経緯と現状、これから「基本合意で約束した自立支援法の本質的廃止とそれに代わる新法制定を!」ということを話されました。この報告はこれからの運動に繋げていくために参加者で想いを共有し団結することが大きなテーマだったように感じました。なぜなら今大会は直後に総合福祉法の骨格提言が国会に提出されるという重要な時期に行われたからです。この場に集った九州各県の仲間たちの熱気を肌で感じ、自分もその一員として運動していくんだという思いを強くするものでした。
 

○二部・分科会
 分科会では「高い工賃を実現するためには」に参加してきました。これは長い間ある大きな課題だと思います。高い利益や生産性を求めた社会に適応することが困難な、障害を持った仲間たちがいます。その結果、働きたいという想いとは裏腹に、社会に就労の場がなく作業所にいる多くの障害を持った仲間たち。だからと言って現状の工賃で満足などとは言えません(作業所の工賃は平均1万円程度)。
工賃は上げたいが、かと言って生産性や利益ばかりに目を向けると仲間たちが社会から弾き出された事実となんら変わらない、この矛盾を打破するヒントを見つけたいと思いこの分科会に参加しました。

 参加してレポーターになられている作業所のお話を聞くと共通していることがありました。それは、新しい取り組みや仕事づくりをする際はしっかりとした下調べが必要ということです。どれくらいのコストがかかるのか、いくらで販売しどれくらい売り上げれば利益がでるのかなど、細かい見通しを立てある程度の筋道を立てて取り組むということです。こういったことはあまり福祉の現場に浸透していないようですが、重要なプロセスだということでした。それから、挑戦してみたいことが見つかった時にマイナスの面ばかりに囚われるのではなく、とにかくやってみるということです。困難な面ばかり考えてもしょうがない、やってみないと困難かどうかもわからないと仰っていました。これは当たり前のことなのですが一番響いた言葉でした。これまで何かにつけて難しいかなと考えてしまっていたように思うからです。
 これからは失敗することや困難なことばかり考えず仲間の仕事づくりに取り組んでいきたいです。そして、九州大会から帰ってきて早速ですが『お箸づくり』に取り組むことにしました。既に竹をゆうゆう団長から頂き乾燥させています。
・・・で、なぜ箸づくりなんだ?紙漉き関係ないじゃないか!と思われている方もいるかと思います。お答えしましょう!!!!まず、第一に紙漉き班だから紙漉きの仕事という考えを捨てようと思います。もちろん今後も紙漉き作業は継続していきますが、その枠を超えた形でそれぞれに合った仕事を作ってもいいのではないかと思ったからです。特にこの仕事はミホさんに取り組んでもらおうと思っています。ミホさんは加齢に伴い作業範囲が狭まってきています。プレス作業も腰を曲げて行うため本人の負担が大きくなっています。そういった現状を踏まえつつ、元々器用でナイフを使ったり大工仕事が好きなミホさんにやりがいを感じてもらい無理のない範囲での作業をということで考えました。実際にやってみないと分からないことは多いです。売れるのかどうか、ものになるのか、仕事として成立するのかなど不安な部分はもちろんありますが、先に述べたように不安材料ばかり並べるのではなくとにかくチャレンジしていきたいと思います。          
 きょうされん九州大会で学んだことを活かしながら、これからの実践や学習に繋げていきたいです。
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じきょう

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紙すき班 11年度最後の大仕事 

2月中旬、紙漉き班に一件の注文が入りました。

ちょうど他に注文が入っていないこともあって、「よっしゃ!売り上げアップになるぞ~」とタッチンと喜びました。
ですが・・・喜びもつかの間、注文数が聞いたこともない数で本当に出来るのかと一瞬で不安に引きずりこまれたのです(*_*;。
その注文とは、『メッセージカード2000枚を3月いっぱいまでに』というものでした。
その頃は名刺の在庫もほぼなくなっており一から2000枚目指すことになりました。
本当に2000枚も3月いっぱいまでに作れるのか、不安ながらのスタートでした。


ここからタッチンの奮闘の始まりです。
これとは別の注文や食品班のリヤカーへの助っ人、販売会や納品など紙漉きだけではなく他の作業が入ってくることで常に紙漉きに時間を使うことが出来ないからです。
また、冬なのでとにかく水が冷たく、手の感覚がなくなってくる程です。
メッセージカードの乾きも遅く、乾いても全てが商品になるわけではありません。
形が悪かったりゴミが混じっていたりすると外します。
実質全体の6~7割が商品となっているのが現状です。
こういった幾つものハードルを乗り越えながら挑戦していきました!

そして先日、無事に2000枚作り上げお渡しすることができました。
売り上げはなんと3万円にもなります!!!)^o^(
たった3万円か・・・とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、この額は紙漉き班一月分の売り上げに匹敵するのです!
時には3万円も売り上げない月だってありますからね。そう考えると金額の大きさを感じて頂けるかと思います。

私がここへ来て1年を過ぎましたが、もちろんこんな大きな注文は初めてでした。
タッチンいわく彼自身もこんなに大きな注文は初めてだそうです。
ですから一生懸命作った商品と3万円の代金を交換するときの喜びはひとしおです。
必死で抑えようとしていましたが、タッチンは笑顔が抑え切れていなかったですね(#^.^#)。
お客さんが帰ってからはもう喜びと笑顔が大爆発でした!!笑

また、商品と代金を交換するその瞬間に初めて、頑張って作った商品が3万円の仕事だったことをリアルに実感したことでしょう。
それから徐々に「2000枚作ったんだ」「3万円売り上げたぞ」という達成感を感じていたように見えました。
一緒に製作する中で頑張っている姿を見てきました。そして目の前で喜んでいるタッチンの姿を見ると、素直に私も嬉しさと達成感を得ることができました。
これから先、こういう気持ちをたくさん共有していきたいと強く思う出来事でした。


(※メッセージカードとは名刺の印刷がない状態のものです。販売するときは、10枚入り1セットを150円としています。2000枚=200セットの販売でした。)
じきょう

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署名活動中の出来事 
みなさんこんにちは
今日は、署名活動であった出来事について
書きたいと思います。

昨年末
署名に燃えるわたくし、
常に署名用紙を持ち歩き
あらたな出会いを求め
飲みにケーションを繰り返しておりました。
何故か
釣り同好会・関西関係者飲み会・帰国子女と駐在経験者飲み会
ミュージシャンの彼女達飲み会・着物女子飲み会
某大学サークル飲み会・ダイビングが趣味会
30歳以上女子会などなど
全然関係ないところに
知り合いのつてで参加しまくりました。

あまりに突然真面目な話をして初対面なのに変な人・・・や、
かたく取られないように
ごく当たり前の普通の事を普通に伝える為に
毎回さぐりさぐり話していたのですが、
初めて参加するお酒の場でも
みなさんすんなり耳を傾けてくれ
「へ~知らなかった~」
と言って署名してくれました。
中でも年金と、収入と、必要な支援の応益負担関係の話をすると
大変驚いていました。

そんな場を何度か繰り返していたある日
ある飲み会で前回もお会いした人に
署名の紙を委託しようと試みると
実はね・・・と
身の上話をしてくれました。
話を聞くと、
その方は実は双子で、
もう一人は生まれてからずっと入院している重度の障害者
あえて、話すことは少ないから
幼馴染でも知っている人は少ないけれどね・・・

そして
あまりにも重度すぎて自分にできる事はない
ただ、できるだけ週末の入浴の介助にはいっている
双子の兄弟
もしかしたら
これは自分だったかもしれないと思うと
複雑。何ができるかわからないけれど
やっぱりそんな家族がいるとね・・・
こんな活動があるなんて知らなかった。
自分も協力出来たら嬉しい。
と・・・
障害者の家族ですら何をしていいかわからない
話を聞いてくれた人も、おかしいけれどどうしていいかわからない。
と繰り返し聞くその言葉
私は毎回こう答えています。
まずは現状を知ってほしい
そして可能ならそれを沢山の人に
伝えてほしい。
選挙に参加して必要な権利を行使してほしい。

すると、
「そうか~」
「うんそうだね。」
知ることができてよかった
と多くに人がそう私に言ってくれました。
中には、実は「う~ん・・・」
きいてくれるかな~と思いながらも話した
いかにも茶髪で今時の興味なさそうな人も
いざ話してみると熱心に聞いてくれたり、
小学生が熱心に聞いてくれた事もありました。

署名は私たちの願いを国に伝える手段であると同時に
それをきちんと沢山の人に伝える機会でもあると
改めて思う出来事でした。

署名の締切まで残りわずかです。
現在陶友関係者からの署名は6800筆
6800人が仲間の心強いみかたになってくれています。
これからも仲間の現状を改善すべく
引き続き皆さんのご協力をよろしくお願いします
かく

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ある仲間の、とある休日の過ごし方・・・ 
食品班で働く今年アラフォーに突入するHさんは、
現在グループホームで共同生活をしながら自立を目指しています。
しかし、余暇の過ごし方になかなか広がりが見られず、
休みはホーム内で過ごしたり、自転車や市内のバスで一人、
レンタルショップや親しい友達宅へ出かける等、
毎回同じようにす日がほとんど。

そんな中、昨年末から「温泉に行きましょうよ~」と本人から
度々のプッシュがあり、私自身の都合もつき、
本人の人生の充実も図るためについ先日、
プチ日帰り温泉旅行へ!

朝倉にある原鶴温泉へ行ってきました。
道中、「実は(こんな風に誰かと)温泉には行ったことないんです」
と明かすHさん。
自分より長い人生の中で、そこそこ活動の自由がきくHさんも
まだまだ未到な経験がたくさんあるんだな、と感じ、
もっとたくさん楽しいこと知ってもらいたいなと思った瞬間でした。

他には仕事の悩みや今後の目標などを大いに語り、
いざ現地に着くと早速温泉へ。
男同士の裸の付き合い、「メタボですね~」などと笑いあいながら、
ゆっくり1時間過ごしました。
その後、旅館にて3500円分のお土産を携え(汗)、
昼食を食べに道の駅へ。

約6時間の浮羽紀行でしたが、お互いに楽しめた1日に。

今後もこんな時間を大切にしながら、仲間達の「人生」を充実させる
支援の必要性
を考える、良いきっかけになりました。

テーマ:障害者の自立 - ジャンル:福祉・ボランティア

いしばし

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レポート版 きょうされんの九州ブロック学習会に参加してきました! 
去る3月3日~4日に
きょうされんの学習交流会in鹿児島に
参加してきました。

支援員3人で高速道路を安全運転で
ばびゅーん~♪
交代で運転して向かいました。
実はわたくし・・・高速道路の運転は免許取得の為以来・・・
いつかは仲間をのせて運転する事もあるだろうと
他の職員を道連れにここぞとばかりに練習です
ちょっと!ワタクシの運転を
見守ってくださいませ!と言いながら
ドキドキしながら向かいました。
↑↑↑
下道はいつも安全に運転していますよv(^^)v

道中、2回パーキングエリアで休憩取ったのですが、
2回とも知っている、
顔がちらほら

学習交流会は
ほとんどの作業所が積極的に複数で参加する為

みんな移動費が安いので車移動の様ですが、
知った顔にあえると結構嬉しいもので

それもこれも
今まで何度か研修先でお会いしているからで
横のつながりの
心地いい心強さを感じました。

ちなみに
何ヶ所かは仲間の研修・・・(プチ旅行)
として新幹線で移動での参加されるところもありました。
周囲には「いいな~贅沢~」なんていわれていましたけど(笑)
そんなこんなで到着し
研修会に参加しました。

今回はそのレポートです


2012.03.03~04   きょうされん 九州ブロック in 鹿児島     

分科会 「精神障害の仲間への支援」に参加して

キーワード
そもそも働くって何?=人を愛する為に働いている 集団の力を求めて働いている
精神障害者の中には
常識におかされ障害をおった人もいる
一般就労の検討の際には精神を犯した人を又元の侵す場所に戻しても良いものかを慎重に考える
アスペルガー→昔は職人の世界で生きてきた→その環境つくりも必要

実践的な意見交換
テーマ 精神障害者の就職(一般就労にむけての支援)において実際あった事例と対応

事例1 2年前の事例で、本人は障害をオープンに就職したい職安はクローズ(隠し)にしたいという際の障害者に対する職安による対応
(職安担当者談)指を1本でも切ったほうが(身体障害者)就職できる。精神については難しいから隠すように。それを聞いて、結局隠して入った。
(当事者談)幼稚な話だとは思ったが何故か不思議と悪いアドバイスをしているとは思わずに世間はこういうものだと思った。そのまま隠して就職現在も就職中。現在支援員はその後のフォローを思案中

事例2 仲間がヘルパー資格を取りたいと言うと
かかりつけ医には、(精神)障害者が、障害者(老人等も含む)をみてどうすると言われた。
現在それについて本人と検討中だが、職員も現状難しいと思っている。
しかし、本人のやる気にどう答えるかをもとに検討している

感想
まず、他の事例もあったが、直接的な支援ではないがあえて今回様々な事例を学んだ中で一番印象に残った事例だった為、精神障害者に対する職安・医者の対応について書きたいと思う。確かに現在の社会は事実そうかもしれない。しかし大半が障害を隠して就職してもうまくいっていない。まずはこの社会の現状を打破しないといけないと強く思った。又、今回どの施設もレポートで取り上げていない事例でも大半がよくある事と頷いていた。しかし、よくあると頷く一方で仲間の1人1人にあった支援にマニュアルは存在せず、解決も困難の様子であったが、意見交換や事例報告によって1人または、各作業所の中のみでは発生しない事例や対処法を学ぶことができた。今回参加した分科会では、参加者全ての人が学ぼうという意欲にあふれ、熱心に質問・発言を行っていて、その場から多くの刺激を受け福祉現場に情熱的な人が多く存在すると感じ、モチベーションをあげることができた。そして、直ぐにでも解決できる明確な答えはなくとも、それぞれが現場で感じ対処してきた事例の中に、よりよい結論に近づく為のヒントがあり、それを基に学び、今後の支援に活かしていきたいと感じたられた。それを踏まえ、精神障害の仲間の気持ちをいかに肯定的に捉え、それを本人にフィードバックできるかと言う事を軸に支援を考える。常に不安を抱える精神障害の仲間の生きる事を少しでも改善できるように、まずは支援員の意識を肯定的にすることが大切であり、困難を抱えつつも、今現在生きている事に尊敬の念を忘れずに人と人として関わっていく事が重要であると学ぶことができた。
かく

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