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「この国で生きるために・・・」を学ぶ法人研修 ① 
 今年度のひかり法人の職員研修では、日本の社会保障や医療について学び、考える。テキストとして『医療・福祉政策のゆくえを読む』(伊藤周平・著)を用いて、この国の社会保障の仕組みや国の方針、そして様々な面での脆弱性を学んでいく。その上で、どうすれば社会的弱者をはじめとする国民が心身豊かに生きれる社会が実現できるのかを考え、その実践力の基礎にしていきたい。第1回目の今回は、第1章の内容(日本における社会保障の機能不全・社会保障政策の課題について)を用いた。


・ヘルパーステーション 男性職員によるレポート「私の生活から見える社会保障」
彼は、ひかりに勤める以前の自身の生活から見た社会保障と、ひかりに勤め福祉を提供する立場から見た社会保障に関してのレポートを発表。ひかりに勤める以前の所謂派遣の仕事に就いていた、生きる事だけで精一杯だった日々の体験と、自分たちを守ってくれる「社会保障」の制度や施策を知る術を知る機会すらなかった現実を明かしていた。
 その後第1ひかりに就職後、同法人のヘルパーステーションの責任者に就任。日々の業務の中で、政府や自治体の社会保障に対する消極性を痛感している。

・あかり作業所 女性支援員によるレポート「子育てをしながら働くわたしの生活を振り返って」
彼女は、労働と子育て、そしてそれを取り巻く社会・制度や職場環境に関してのレポートを発表。母親の立場としての、育児や保育に対する強い不安感、夫の失業時に経験した行政や制度によるサポートの薄さ・不満等を述べていた。

・テキスト解説 社会保障政策の現況
法人理事による『医療・福祉政策のゆくえを読む』の解説は、「国の新自由主義と社会保障の考え方・政策」を中心に進められた。進められる社会保障の改革・破壊は、すべては「財界の利益を優先」させるべく行っていること、社会保障分野の民営化を推し進め企業に参入させたい意図があること等、国の「福祉で利益を得られる世の中にしたい」思惑が見て取れた。

・ルポルタージュ「原発頼みは一炊の夢か―福島県双葉町が陥った財政難―」
福島第1原発がある福島県の自治体の、原発マネーに頼った結果の繁栄と衰退、そして脱却・再生の様子を知ることができる内容。自治体やその住民に、危険なものでも“納得させる”国の汚い策略を知ることができた。


今回の法人研に参加して・・・
 それぞれの職員からのレポート報告は、若年の労働世代、出産子育て世代の各視点を持った経験談であり、働き始めの自分にとっては未だ経験しておらずなかなか実感することもできない。派遣労働者の生活の実態とその思い、子育て世代の身分・生活保障や保育に対する不安の多さ等は、これからの人生の考え方・行動の仕方に非常に参考になった。また、「私たちに関わる制度を活用するには、どう意識を持ち生活していかなければならないのか」、「制度は“自分たちから使おうとしなければ意味のないモノ”」ということを、両職員の話を聞き、強く感じた。
 また、法人理事による「政府・新自由主義と社会保障」の解説は今回第1章部分だけだったが、社会保障分野での国策における数多くの問題点と、その至る部分に見られる財界との癒着を知ることができた。財界の意図を反映した「総合合算制度」の詳しい仕組み、子育て世代(親子)の貧困孤立化などの現実はこの研修に参加するまで知らず、自分の学びに対する好奇心がまだまだ足らないと痛感した。また、これらの国家レベルでの課題も、必ず私たちの生活に直接関係してくる。それを政府に突きつけ改善させるためには、まずはもっと知って深め、それを皆に広げる力にすることが大切だと感じた。
 「原発頼みは一炊の夢か」では、読んでいくにつれて、ここでもあからさまな米国や大企業優先の癒着が見て取れた。中でも、税収の少ない弱い自治体に“税収増・原発設置地の固定資産税や電源交付金”等甘い謳い文句を並べて惑わせるという「国策」は、不完全な技術に自信が持てない裏返しなのだと分かった。「このまま国民ばかりコケに扱われてたまるか!」という憤りが、読んでいる自分にこみ上げてきた。
 
今回の研修を通して、表向きではなくその裏、本質的な部分を見抜く力が、私たちにはまだまだ足りないと思う。この「社会保障と国の思惑」に関する学習を通して、それらを磨いていきたい。
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テーマ:考えさせられた事 - ジャンル:福祉・ボランティア

いしばし

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