4月20日(水)から21日(木)にかけて、国会議員の方々へ皆様からご協力いただいた署名を届けに行ってきました。
全国から仲間や家族、職員、約370名が国会議員会館に集まり、班に分かれ署名の取り組みや請願内容を伝えました。 扉を少しだけ開けて「はい、はい」のみの超多忙の空気満々の秘書の方の応対に、へこみながらも 部屋の中まで招き入れ、じっくりお話を聴いてくださった議員と秘書の方もいらっしゃって、この時はチャンス!と思い 普段の作業所での仲間の困っていることを伝えてきました。 21日は日比谷野外音楽堂で全国集会。雨の降る中、約3000人のデモ行進。 写真は次回アップします。 |
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今、全国的に取り組まれている「障害者福祉についての法制度の拡充に関する請願」署名。
4/20に、国会議員さんに渡しに行きます。 仲間たちの生の声も伝えたい!と、仲間たちに聞き取りをしました。 「障害者が きちんと働ける場所を作ってほしい」 「一般の人と同じくらい(20万円以上)給料が ほしい」 「作業所で働くのに なぜお金をとるのですか」 「(お金がないので病院にいけません)病院代を半額にしてください」 「休みの日に行ってもいい所が ほしい!仲間と遊びたい!」(休みの日に何をしたらいいのかわからないので、いつもお母さんと一緒。) 「(療育手帳のAもBも)給料が同じなのに、(医療費、交通費で割引が違うのは)おかしい。同じように安心してくらしたい」 「グループホームにつねに世話人さんが1人はいるようにしてください。東日本大しんさい とかおこったら、自分たちではんだんが つかないので」 など、様々出ました。 その中で、聴覚障害のあるフミさん。議員さんにわかってもらいたいと、長文で訴えました。 「私が議員さんに、知ってもらいたいことは4つあります。(中略) ②障害のある人の給料についてです。(少なすぎます!) 暑い夏の日も、雨の降っている日でも、お客さんに商品を届けるために、毎日2時間くらい売りに歩いています。 夏は、倒れそうになるくらい暑い。顔も汗でびっしょりになるけど、「お客さんが喜んでくれるから」といっしょうけんめいに販売に行きます。 (私も、)少しでもみんなの給料を増やしたいと思って、自分の出来ることをやっています。毎日、座るヒマもないくらい、コロッケを作ったり、芋を焼いたり…バタバタ調理をしています。 でも、私たちの時給は90円です。がっかりします。 障害のある人は、いっしょうけんめい、やっても、できないこともあります。 例えば、販売にいったとき・・・ ○計算はできるけど、人と話すのが苦手な人 ○人と話すのは好きだけど、上手に伝えられない人 ○人と話すのは得意だけど、計算が苦手な人 いろんな人がいます。 普通の人だったら、これを全部一人で出来るかもしれないけど、私たちは、何人かのチームで、力を合わせて、助け合ってやっています。 障害のある人の中には、なかなか動けない人もいます。(もっと動きたい、という気持ちがあるのでは、と思います。)でも、障害があって、それを言葉に出せない人もいます。 普通の人が一人でやっていることを、私たちは何人もでやったり、ゆっくりやったりするので、一生懸命やっても、同じように稼ぐことが出来ません。 でも、精一杯やっているのです。 それなのに、時給90円というのは、安すぎると思います。もっと増やせるようにしてください。 (後略)」 国会議員のみなさん!この仲間たちの声に応えられるような法律を作ってくださいね! 署名はギリギリまで集めています。 もし「まだ書いてない!」という方は、ご一報ください。 詳しい請願項目などは >>コチラ (とくい) ![]() ![]() ![]() ![]() |
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成人を祝う会で、陶友の歌のプレゼント。
「涙そうそう」の替え歌をしました。 仲間たちに「新成人に送りたい言葉」を聞き取って、歌詞を作りました。 ![]() ♪周りの人に感謝して ゆっくり成長してきたね 生んでくれてありがとう 育ててくれてありがとう がんばれば幸せになる 体を大事に みんなで共に手をつなごう 優しくたくましく 夢を追いかけ生きていこう 恥ずかしかったけれど 私も祝ってもらった 大人になった日から 責任があると知った がんばれば幸せになる 体を大事に みんなで大人になろう 優しくなれるよ 支えてくれる人がいる みんなで共に手をつなごう 優しくなって 夢を追いかけ生きていこう 働いて友が出来る 仲間と一緒に生きていこう 働いて友が出来る 仲間と一緒に生きていこう♪ 結構良い歌詞でしょ? みんなで練習して、覚えていきました。 ・・・なのに、当日は後ろの方まで声が聞こえなかったらしく。残念! 次回からは、マイクの使用も検討せねば。 (とくい) |
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お久しぶりです。とくいです。(実は、結婚して“くりげの”になりましたが
![]() 署名のお願いです。 陶友では、毎年この時期に障害福祉制度に関する署名に取り組んで、多くの方にご協力いただいています。 今回、厚労省で「利用料負担(=応益負担)の復活」が検討されています。(現在、仲間の多くは低所得の為、負担軽減があり、利用料は0円です。)これは、施設(陶友)を利用した1割を仲間が支払わなければいけないというもの。 わずか1万円の給料の中から、利用料の負担を強いられるのです。 これは、「障害があっても一生懸命働いている」という誇りさえも奪いかねず、憤りを感じずにいられません。 【他の作業所の話ですが・・・】 現在も、配偶者に収入があるため、減免が受けられず、給料を超える利用料を払っている人がいます。 その方は、中途の身体障害の方で…障害を持ったことを受容するのも大変だっただろうに、毎月、奥さんの給料から利用料を支払ってもらう・・・どんなに毎回つらい思いをしているだろうかと・・・言葉になりません。 冒頭のように、軽減がなくなれば、このような想いをしなくてはいけない人が増えます。 陶友の仲間も・・・ そのようなことにならないためにも、ぜひご協力をお願いします。 手元に署名用紙がない方は、陶友に取りに来ていただくか、住所を教えていただければ送ります。 よろしくお願いします。 請願項目等は、以下のリンクからご覧ください↓ http://www.kyosaren.com/nationalAssembly/2015/12/39.html |
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何ともいやなタイトルですが・・・。
しかし、こういう発言を許すことはできません。 「障害児は金がかかるから堕ろしたほうがいい」発言は、ホロコーストのリハーサルとして20万人にも及ぶ障害者を抹殺したナチス社会に通じるものがありますね。 ここにはFBにアップしたいくつかの投稿を紹介しますが、考えてほしいのは「人間とは何か」、「人間の未来社会はどうあるべきか」ということ。 もちろん、障害者問題が人類の問題のすべてではないことは言うまでもありませんが、 障害のある人たちとともに生きる社会は、人類社会の一つの未来像の象徴ではないでしょうか? 参考:人間らしさとは何か?を考えるために書いた2008年のブログ記事です。 あとで、合わせて読んでみてください。 ■NO.258 重い障害者と生きた初めての人々。・・・人間らしさについて考える。(1) ■NO.259 重い障害者と生きた初めての人々。・・・人間らしさについて考える。(2) ■NO.260 重い障害者と生きた初めての人々。・・・人間らしさについて考える。(3) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 許せん!とは言ったものの・・・ この問題は、デリケートで難しい。 「どんな命も、その尊厳において平等だ!」 それはもちろんその通り。言葉では、誰でもいえる。 障害のある人たちにかかわる仕事を30数年、障害のある娘の父親としても20数年・・・、 お腹の子が障害を持ってるとわかったとき、産むのか産まないのか・・・、 産む人は励まし支えたい、・・・だけど産まないと決めた人を責める気持ちにはなれない。 だけどこれだけは言いたい。 行政や「公」が、ああしろこうしろと、ましてや、親や社会が大変だろうとまことしやかに言って、産むべきでないということだけは許せない。 ナチスの時代、社会ダーウィニズム=優生思想とファシズムが結合した時に、障害のある人たちが20万人も、ナチスの兵士によってではなく、まさに医療関係者の「自主的」な行為で虐殺された。 「彼らを生かすために、どれだけ金がかかっているのか!その金をドイツ国民のために使ったらどれだけの人が家を持てるか、・・・ができるのか」・・・そういうプロパガンダの下で。国民はそれを黙認した。 今日のこういう問題も、人間の価値を社会経済的な尺度だけで、効率的か、役に立つかという唯一の価値基準に置くところから出発している。 だから、産むべきか産まざるべきかという議論になる。 この価値を超えた地平に生きる人間の未来はどうしたら出来るんやろ? こういう世界をこそ作りたいと思う。 そうすれば、こういうことで悩む母もいなくなるし、許しがたい「クソババア」もいなくなるのである。 この議論が問うているのは、「クソババア」が許せるかどうかをはるかに超えた、人間の未来なのだ・・・、そう思う。
★「障害者権利条約に恥をかかせないで!」 ちょっと口が悪くて済みませんが、 しんぶんの記事も読んでみてください。
★戦争と福祉は両立しない! 乙武さん、よくぞここまで言ってくれました! 「障害児は金がかかるから堕ろしたほうがいい」発言は、ホロコーストのリハーサルとして20万人にも及ぶ障害者を抹殺したナチス社会に通じるものがありますね。 アベ政権の「戦争する国つくり」は、人権蹂躙とともに・・・。 以下、リンク先最後段より(全文お勧めします)。 「今回に限らず、社会的に許されない暴言を平気で行う人間が、表舞台で跳梁跋扈する傾向が強まっています。戦前回帰願望が強い時代錯誤団体:日本会議が安倍政権の中枢を牛耳っていることとも大いに関係があるでしょう。今回の「障がい者抹殺発言」は決して特殊な事例ではなく、日本社会の劣化を象徴していると思います。」
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★仲間 「陶友に来ての思い」
(耳が聞こえないフミさんの思いは、多くの人の感動をよびました。…、ぜひ聞いてください 本人の了解を得て動画をアップします。) https://www.facebook.com/tomosan.oowaki/videos/944620042284559/?permPage=1 「仲間」って、障害のある作業所の利用者です。 かつて施設を利用する人たちは「園生」とか呼ばれていました。(いまはメンバーとか呼ばれることが多いようですが・・・) ふみさんの関連記事も参照ください。 ①NO.1362 「みんな幸せになる権利があるんだ!」・・・持病が悪化してしまった。 http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1398.html ② NO.1369 「みんなちがって、みんないい」なんだ。 http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1405.html ③ NO.1918 石焼安納芋”ふみさんの幸せの黄色い蜜芋(安納芋)”が本格始動しました。 http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1968.html ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 彼らは日本の福祉シーンで、「訓練を受ける存在」「教えられる存在」としてとらえられてきたのです。 きょうされん(作業所の全国組織)の中で、彼らと施設の関係はそういう存在でも関係でもない、利用者・支援者という立場の違いはあっても、一人の尊厳ある対等平等な人間同士なんだ。時代を共に生きる仲間なんだという考えから、利用者を「仲間」と呼ぶことにしたのです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 食品班の○○です。私が話すのは、偉そうかもしれませんが、他の仲間の想いも一緒に代わりに言うつもりで、陶友に来てこれまでの私の想いを話します。 私は小さいころから、耳が聞こえません。陶友に来る前は、耳が聞こえないことを気にしていました。私が育ったのは田舎で、障害者の学校はありませんでした。遠くにはありましたが、お母さんが「遠くにやるのは、かわいそう」と言って、普通の学校に行くことになりました。でも、学校では先生の言っていることがわからなくて、勉強がほとんどできませんでした。他の子にいじめられたりもしました。 結婚は遅かったです。子どもができました。子どもがいたから、どうにか、がんばってやっていたけど…事故で死んでしまいました。もう地獄に落ちたような感じでした。自分はこの先、幸せはこないと思いました。 そんな時、妹を頼って福岡に来ました。「障害者の施設が近くにあるよ」と言われて、陶友を見に行くことにしましたが、あまり気は進みませんでした。 陶友に来て…玄関を入って最初に見たのが、職員の栗毛野さんの笑顔でした。みんなの雰囲気もすごく良くて、相田さんが一生懸命に話しかけてくれたのが嬉しかった。とにかく雰囲気が良かったです。だから、「行ってみよう」と思いました。 陶友に通い始めて、帰ったらいつも妹が「どうやった?」と聞いてきました。私はその日にあったことを話すのですが、「すごく楽しそうに話すね」「すごくうらやましい」って妹に言われました。妹は「ふみこ姉(ねぇ)は、陶友に出会うために生きてきたんだね」と言いました。親戚や友達には「すごく変わったね。明るくなって、ふっくらした」って言われました。それまでは、ガリガリでした。 自分がこんなに幸せになったのは、陶友と仲間のおかげです。陶友にいたら、ほっとします。空気が違います。 なぜ、こんなに自分は変わったのか…考えてみました。耳が聞こえない私は、普通なら、言ってもわからないから「もういい」って、のけ者扱いにされます。でも、陶友では、私に合わせて、わかるように向き合ってくれます。仲間たちも、書いてくれたり、私にわかるように言ってくれたりします。差別しない。「あの人はこういう人だから…」と責めたりしません。私に「耳が聞こえないから…」と言ったりしません。みんな優しい。それが自然で、私も陶友に溶け込むことが出来ました。職員さんは自分たちの気持ちを大事にしてくれます。一人ひとり、それぞれのことを考えてくれる。だから、安心できる。陶友に来て「人を信じていいんだな」って思えました。 陶友に来て、自分を好きになりました。明るくなって、みんなと楽しくやれるし…それに、梶塚くんが私のことを「小西さん好きよ」って言ってくれます。仲間一人ひとりの気持ちもわかって「私もみんなからちゃんと好かれているんだな」って思えました。それに、大脇さんにいつも「自分なりで良い。人と比べなくて良い。あなたらしく生きたら良い。」って言われました。…前は、聞こえない自分が嫌いで、聞こえる人がうらやましかったけど、今は「耳が聞こえない自分でも、良いかな」って思えるようになりました。 陶友に出会えて良かったです。幸せになったのは、陶友のみんなと、職員さんと、大脇さんのおかげ。だから、陶友のみんなのためにできることをやりたい。たまにケンカしたり、ついカッとすることもあるけど…でも、みんなのことが好きです。みんなもきっとそうだと思います。 私は、本当に幸せです。安心できます。一人暮らしをしていますが、全然さみしいと思いません。毎日が楽しいです。 大脇さんに出会えたおかげです。お酒を飲んだ時に、「絶対にフミさんを幸せにする」って言われて、それがすごく幸せでした。こんなに幸せでいいのかなって思うぐらいでした。大脇さんには、私たち仲間の大切な人だから健康に気を付けて、元気で長生きしてもらいたいです。「お酒を飲むのが一番の楽しみだから、飲んで良いけど、体を壊さないようにしてくださいね。」 今、やりたいことは、仲間のみんなのために仕事がしたいと思っています。「給料をあげたい」というみんなの気持ちを叶えるために、新商品づくりをしたり、いい仕事ができるようにしたいです。なかなか思うようにいかないけど、頑張りたいです。 こんな風に、陶友で楽しく働いたり、みんなのことを考えたりできるのは「平和」だからこそだと思います。一人ひとりを大切にできるのも平和だからです。絶対に平和でないといけないと思っています。
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必見! 障害のある人たちの問題は、「彼らの問題」ではなく「私たちの問題」なのです。 ■それはホロコーストの“リハーサル”だった ~障害者虐殺70年目の真実~/NHK・ETV特集 http://www.at-douga.com/?p=14883#more-14883 600万人以上のユダヤ人犠牲者を出し、「人類史上、最大の悲劇」として語り継がれてきたナチス・ドイツによるホロコースト。 しかし、ユダヤ人大虐殺の前段に、いわば“リハーサル”として、およそ20万人ものドイツ人の精神障害者や知的障害者、回復の見込みがないとされた病人たちがガス室などで殺害されたことについては、表だって語られてこなかった。 終戦から70年もの年月がたった今、ようやく事実に向き合う動きが始まっている。 きっかけの一つは5年前、ドイツ精神医学精神療法神経学会が長年の沈黙を破り、過去に患者の殺害に大きく関わったとして謝罪したこと。 学会は事実究明のために専門家を入れた国際委員会を設置、いかにして医師たちが“自発的に”殺人に関わるようになったのかなどを報告書にまとめ、この秋発表する。 番組では、こうした暗い歴史を背負う現場を、日本の障害者運動をリードしてきた藤井克徳さん(自身は視覚障害)が訪ねる。 ホロコーストの“リハーサル”はどうして起きたのか、そして止めようとする人たちはいなかったのか・・・。 資料や遺族の証言などから、時空を超えていま、問いかけられていることを考える。
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