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「障害者差別とは」・・・「障害者権利条約」に学ぶ。 
 障害者に対する差別問題を考える時、日本では、まだまだ障害を直接原因、理由とした直接差別だけしか問題にされていないような気がします。政府レベルでも、国民の意識においても・・・。
 
 障害者権利条約は、「障害に基づく差別」を、次のように定義しています。

第2条 定義

 「障害に基づく差別」とは、障害に基づくあらゆる区別、排除又は制限であって、政治的、経済的、社会的、文化的、市民的その他のいかなる分野においても、他の者との平等を基礎としてすべての人権及び基本的自由を認識し、享有し又は行使することを害し又は無効にする目的又は効果を有するものをいう。障害に基づく差別には、合理的配慮を行わないことを含むあらゆる形態の差別を含む。

 「合理的配慮」とは、障害のある人が他の者との平等を基礎としてすべての人権及び基本的自由を享有し又は行使することを確保するための必要かつ適切な変更及び調整であって、特定の場合に必要とされるものであり、かつ、不釣合いな又は過重な負担を課さないものをいう。

 例えば、入学試験や採用試験の場合を考えてみましょう。
障害を理由に試験が受けられないとすれば、それは明らかな直接差別です。

 しかし、試験は受けられたとしても、視覚障害者には、点字や拡大文字などがなければ、実質的に平等には試験は受けられません。或いは、筆記に時間がかかる肢体障害者の場合、時間延長などの配慮がなければ、実質的な排除がなされるでしょう。

 また、障害のある人が働こうとすれば、職場のバリアフリー化や補助器具等も必要でしょうし、サポートしてくれる介助者も必要になってきます。

 これらの配慮があって初めて、障害者にとって真の参加と平等が保障されるわけです。

第2条は、意図的な区別や排除、制限という「直接的差別」は勿論、意図せずとも結果的に不平等を招くような取り扱いも「間接差別」として、「障害に基づく差別」としているのです。

 さらに、上述したような、障害者にとって真の平等が実現できるための配慮=「合理的配慮」をしないことも差別だと定義しているのです。

 そうした上で、締約国に以下のことを明確に求めています。

第5条 平等及び非差別〔無差別〕
1  締約国は、すべての者が、法律の前及び下において平等であり、いかなる差別もなしに法律による平等な保護及び利益を受ける権利を有することを認める。

2  締約国は、障害に基づくあらゆる差別を禁止するものとし、障害のある人に対していかなる理由による差別に対しても平等のかつ効果的な法的保護を保障する。

3  締約国は、平等を促進し及び差別を撤廃するため、合理的配慮が行われることを確保するためのすべての適切な措置をとる。

4  障害のある人の事実上の平等を促進し又は達成するために必要な特定の措置は、この条約に定める差別と解してはならない。

 
 しかし、わが国には、何が差別かを定義し、その救済方法を明らかにしたような法律がありません。
 
 例えば、障害者基本法で、その基本理念や国の責務においても、「差別」という用語は次のようにしか出てきません。

(基本的理念)
第三条  すべて障害者は、個人の尊厳が重んぜられ、その尊厳にふさわしい生活を保障される権利を有する。
2  すべて障害者は、社会を構成する一員として社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に参加する機会が与えられる。
3  何人も、障害者に対して、障害を理由として、差別することその他の権利利益を侵害する行為をしてはならない。

(国及び地方公共団体の責務)
第四条  国及び地方公共団体は、障害者の権利の擁護及び障害者に対する差別の防止を図りつつ障害者の自立及び社会参加を支援すること等により、障害者の福祉を増進する責務を有する。

(国民の責務)
第六条  国民は、社会連帯の理念に基づき、障害者の福祉の増進に協力するよう努めなければならない。
2  国民は、社会連帯の理念に基づき、障害者の人権が尊重され、障害者が差別されることなく、社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に参加することができる社会の実現に寄与するよう努めなければならない。


 
 以上、見てきたように、「障害者差別禁止」は、大変な努力を要するものです。
「障害者差別禁止法を」の声は日に日に大きくなっています。議論を大きく拡げ、その制定を実現しなければなりません。

 次回は、新しい概念である「合理的配慮義務」についてもう少し見てみたいと思います。

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鬼瓦

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障害者差別・・・ある?感じる? 
 先日のテレビ番組、たけしの「世界丸見え・・・」?で、オランダでの障害者のミスコンテストのビデオが紹介されていた。確かに、普通のミス・コンもあるから、差別なく障害者もあり・・・ということだそうだが、そもそもミス・コン?
 流石の毒舌たけしも突っ込めず、「この番組は文化だ」とか何とか言って、自分のコスプレをバツが悪そうに揶揄していたんだが・・・。
 ・・・違和感はぬぐえなかった。

 さて、障害者差別の存在に関する、内閣府による二つの調査の記事がある。
一つは、障害当事者のもので、もう一つは一般市民のそれだ。以下に紹介する。

障害者差別、雇用でも福祉でも 内閣府が白書で指摘 (朝日 2009年5月26日11時35分)
http://www.asahi.com/politics/update/0526/TKY200905260102.html

 政府は26日、内閣府がまとめた「09年障害者白書」を閣議決定した。障害者が日ごろ受けている差別について初めて調査。「雇用・就業」の分野で最も多くの「差別」事例が寄せられた。

 調査は今年1月〜3月、全国5071人の障害者を対象にアンケートし、1654人から回答を得た。障害者基本法は、障害を理由とした差別を禁じているが、何が差別にあたるのか明示されていない。政府は障害者の差別を禁じる「障害者の権利条約」の批准に向け、差別の定義を盛り込むため基本法の改正作業中で、今回の調査結果も活用する。

 障害者自身が日ごろ差別に当たると考え、してほしくない事例として寄せられたのは4383件。分野別に見ると、雇用が1012件と最も多く、「賃金などの差別的取り扱い」「職場での差別的言動」「車いすの利用などを理由とする採用の拒否」など。次いで福祉サービスの利用を拒否されるなど福祉分野で726件、重度の障害を理由とした治療・入院を拒否されるなど医療分野で565件あった。


9割が「障害差別」感じる=内閣府のインターネット調査 (時事 2009/06/27-00:16)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009062700004

 日本の社会で、障害を理由とする差別があると感じている人は9割を超えていることが26日、内閣府が公表した意識調査で分かった。内閣府は「障害者の権利条約の認知度を高めるとともに、差別の防止を図っていきたい」としている。
 調査は今年4月から5月にかけ、インターネットモニターを通じて実施。15歳以上80歳未満の男女1050人から回答を得た。
 日本社会で障害を理由とする差別の存在を聞いたところ、「ある」「少しはある」を合わせて91.5%に上った。「ない」は3.7%だった。また、障害を理由とする差別をしている人の意識では、「無意識」「どちらかというと無意識」の合計が65.3%で、「意図的」「どちらかというと意図的」の合計28.3%を大きく上回った。 
 政府は2007年9月に署名した、障害者に健常者と同等の権利を保障する国際条約「障害者の権利条約」の批准を目指している。障害者の権利条約の認知度についても調査したが、条約の中身も含めて知っていると答えた割合は2.1%にとどまった。


 皆さんはこの結果をどうごらんになるでしょうか?

 いずれも内閣府が、障害者差別を防止し、障害者権利条約を広く知らせるために行ったとされている調査の結果についてのものだと言うが、これはその目的からすればお粗末だ。

 ここで扱われている障害者差別は、障害を理由とする不利益扱いに関するものであり、狭義の障害者差別=直接差別を問題にしているに過ぎない。

 果たして、直接差別=不利益取り扱いをなくすだけで障害者差別はなくすることが出来るのでしょうか。障害者の権利条約は、もっと広い概念で障害者差別を捉え、差別禁止を呼びかけています。

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鬼瓦

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「アレ、アレ!」 
食品班のリヤカーでの地域への豆腐販売では、配達などの関係で、私がたま〜にしか付いて行けないコースがあります。
今日は、そのコースに付いて行った時のお話です。



今日も暑い中、リヤカーの長い長い行商に出かけています。
今日は、1週間で一番たくさん売れる「今川コース」の販売です。

いつもながら出だしも好調

常連客のHさんのお宅に着きました。
お客さんが出てこられ、注文してあった豆腐を出します。
ユコチャンが、計算をしている間に、すかさずカゴサンが今日のお野菜を勧めます。
お金のやりとりも終わり、私が「ありがとうございました」と言おうと思った時・・・



Hさん「また、アレがあったら持ってきてね!」



カゴサン「ああ、アレですね。わかりました。またあったらガバ〜っと(たくさん)持ってきますね!




「???」の私は、カゴサンに聞きました。

「以前買った粕漬けが美味しかった」と、Hさんはカゴサンに「あったら持ってきてね」と頼んでいたようです。


私たちの知らない間に、こんな風にお客さんと関係を作っていくんだなぁと、なんだか嬉しくなった出来事でした。
                                  (とくい)
とくい

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こんな報告を聞くと嬉しい。 
お久しぶりです、とくいです。
あまりに更新しなさすぎて、皆さんに見捨てられていないかが不安・・・

今日は陶友応援団「ゆうゆう」にも入ってある近所のFさんとお話をしたときに聞いた話を書きます。


Fさん
「私ね、みんなの名前は覚えきらんのよね〜。特徴のある人だったら覚えているわ。
カゴサンとか、トノ君とかね。

そうそう、トノ君が陶友に来るときにいつもすれ違うのよ。私、毎日『トノ君おはよう』って言っていたの。もちろん、向こうは何も言わないんだけど・・・
でも、ある日ね、いつも通り『トノ君おはよう』って言ったら、『オハヨー』って言ってくれたのよ!
私、もうビックリしちゃって、しばらく声が出なかったわ。涙が出そうになった。

それでね、私、トノ君は自分から気持ちは言わないけど、周りのこともわかってるんじゃないかなって思ったのよ!!

それからは、私が声をかけたら『オハヨー』って言ってくれるようになったのよ。」


トノは重度の自閉症です。
周りと上手くコミュニケーションをとることは出来ませんが・・・周りの事をちゃんと見ているのです。分かっているのです。
それを、私たち陶友の職員でも親でもない方が、普通に接して感じてくださった。
とても嬉しい報告でした。

Fさんは地域の民生委員をしてある方です。
今度、他の民生委員さんたちと陶友で交流したいというご相談でした。(大歓迎!!
こんな風に、お互いに‘知り合って’少しずつ理解しあえていけたらいいなぁ、と思います。


そんな場にできるようにがんばろうっと

                                   (とくい)
とくい

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結婚式行ってきました! 
先週末に妹の結婚式に行ってきました。

( 前記事は → コチラ )


妹が結婚するという実感がイマイチわかないままでしたが・・・土曜日帰省しました。
妹は勤め先の大学病院を3月で退社していて、すでに帰省しており、家族4人揃っての食事は久しぶりでした 結婚式・披露宴の内容確認など無く、4人とも明日が本当に結婚式なのか?というマイペースぶり。


当日はバスで2時間かけて鹿児島市内の会場に向かうため、7時起床
そして、親戚一同集まり、12年〜20年ぶりに会う人ばかり 色々と話もしました。


やれ、『卓はまだ結婚せんのか?』 とか 『職場の陶友通信読んでるぞなかなか頑張ってるじゃないか!』 とか 『高校の頃よりだいぶ変わったなぁ〜。話しや表情に出とるわ。卓、気に入ったぞえらい(すごく)良か!』 など、笑い話やお褒めの言葉など・・・新婦の兄として少々気も遣いながらでしたが・・・


会場では無事?に新郎の家族にも挨拶し、写真撮影。栗毛野家控え室では○○と新婦、また今度は○○と新婦・・・など組み合わせの多いこと・・・


式が終わり披露宴になり、新郎・新婦に対するそれぞれの褒めちぎりの挨拶を聞き、そこそこの食事もとって、お色直しもそこそこに・・・・・母は泣く・・・。


特に印象深かったのは終わり際の妹の両親に対する感謝の想いのスピーチ(泣きながら)でした。私自身とも重なるところが多く、泣きそうになるのを120%の力で色々と気を紛らわせながら堪えました。父もかなり我慢しているようでした
苗字も変わり(ありふれた苗字に)、長年育てた娘を出すのは特別な想いがあったのでしょう。



私も、もう何回も友達の結婚式など出てますが、妹のはやはり違ったものがありました。なかなか良い結婚式だったと思います。


妹からの私へのメッセージカードには、『 私達も両親もだんだん年を取っていくけど、親を大切に助け合っていこう。家族なんだから 』 というものでした



帰りの電車の中で、家族幸せについて・・・(自分も含めて)変わっていく環境や、流れゆく時の中で、人が生きるという事を色々考えさせられました。 なんとなく時を過ごすのでなく、一日一日をもっと濃いものにしないとな〜と思いました。エネルギーを分けてもらった気がしました
くりげの

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ボクの好きな先生と定額給付金。 
 昨日は大変うれしいことがありました。
中学時代の恩師・・・といっても、新任教師だった先生は、当時中学3年生だった私たちとは8歳ぐらいしか違わない・・・から、現金書留が届きました。

 ピン札の1万2千円に手紙が添えられています。

 前略ご免ください。
 ご無沙汰ばかりですが、お変わりございませんか?お伺いします。
 『陶友』さんからは通信を毎回頂きまして御礼を申し上げますと共に、当方はご無音に打ちすぎることばかりで非礼の段を深くお詫び申し上げます。

 さて、巷で賛否両論渦巻いた『定額給付金」が鹿児島でも支給されました。与党側が立て続けに打ち出した前年度・本年度の補正予算案は人気取り・延命策以外の何物でもないバラマキであり、貧困・弱者層に力点が置かれていません。

 小規模作業諸等が抱える問題も国の施策としてなかなか大幅改善とはならず、「陶友通信」を拝読しながら、皆さんの憤りやご苦労を共有し感じ取っているものの一人です。

 そういう中、「陶友」の皆さんが継続的・精力的に取り組んでいらっしゃる諸運動や経営改善のご努力に感銘を受けています。とは言いながら、通信の中で”署名・カンパ依頼”等があってもご協力できませず、赤面の至りです。

 普段の無頓着さを恥じ、18年目を迎えられる「陶友」のスタッフの皆さんや仲間の皆さん方の活動資金の一助となれば・・・と思いながら、定額給付金をカンパすることにしました。貴「陶友」のますますのご発展をお祈りします。

 涙が出そうになりました。
大学を卒業してすぐに、種子島の最南端の西野中学校(今は過疎で統廃合されてなくなった)に赴任した、小柄な国語の先生は私たちの友達か兄貴のような存在でした。

 数年前に、卒業以来35年ぶりの同窓会で再会できました。そのときは定年を前に中学校の障害児学級の担任をされており、なつかしさと共に親近感を感じたものです。先生は、「あるとき何かの事でぼくがひどく生徒たちを叱った事があってね、その時、友君がすっと起立して『はい、済みませんでした』と大きな声で謝ったんだよなあ、なんと素直な子どもがいるものかと、怒ってしまった気まずさを忘れ清清しくなったのを覚えているよ」と、当時の印象を話して、褒めてくださいました。
 その後何回か、帰鹿の際にお会いし、私の仕事のことをもっと知っていただこうと「陶友通信」を送り続けてきたのです。

 自分なりに稼ぎは悪くとも真っ直ぐに生きてくることができて、恩師にも未だに気にかけていただき、それに真っ直ぐに向き合うことができることを、うれしく思います。

 お礼の電話をしたら入浴中だとのことで、かけ直そうとしたら先方からかかってきました。恐縮です。
「今度鹿児島に帰ったら、必ず連絡してよ。」と先生。
「はい必ず、またみんなで集まって飲んで語りましょう」と私・・・。

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鬼瓦

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「老障介護」。 
 ある仲間のお母さんから、小さな3行ほどの手紙をいただいた。
ひかり福祉会の後援会では作業所の資金作りのために、農家と直接取引した米の販売をしているのだが、
その注文分を届けたことに対するお礼の一文だ。
「大助かりでした」と。

 3年ほど前につれあいを送り、今は仲間と二人暮らし。
陶友の設立時からほんとによく頑張ってこられたお母さんだが、昨年車の免許更新を止めた。

 注文の米はわずかに3キロだが、息子は足が悪く歩くのが精一杯で持って帰れないし、
お母さんも車がなくなったので、
私が昨夜、帰る途中で自宅まで届けたのだったが・・・。

 律儀なお母さんは、こうして必ず「お手紙」を下さる。
・・・その手紙の文字の線が、あの達筆が乱れているのである。
70台半ば・・・。
親御さん達の老化は確実に進んでいる。
老老介護ならぬ、老障介護は大きな問題なのだ。

 こうした仲間たちの家庭を長年見ながら思うこと。

日本の福祉は縦割りで、個人を支える仕組みだ。
障害者個人の支援、高齢者個人の介護・・・と。しかも不十分。
家族の皆さんは、「家族として暮したい」という願いを持っている。

個別個人を支えることは必用だが、大事なのは生活を支えること。
家族で暮らすことが出来るために、家族機能を支える福祉がどうしても必要だと思う。


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鬼瓦

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色んなまなざしの中で育ち、生きる。 
 「今回の件につき大変ご迷惑をおかけしたのに、本人のことを大切にした対応に感謝します。
また、息子もずいぶん理解できるようになりました。
 最近の大きな進歩は、息子のことを深く理解し少しずつでも前進できるように配慮してくださってるお陰と、大変喜んでいます。
 (昨日は涙が出ました。息子を抱きしめ、頭を撫でましたが、いつもの”セクハラ”でないのが分かったのか、嫌がりませんでした。)」

        buru2135.jpg

 自閉症のトノのお父さんが連絡帳に記したものです。
これだけと言えばこれだけですが、トノの成長を一緒に喜べるところに、私たちの福祉労働のささやかで確かな喜びと誇りがあります。

 事の顛末は、自閉症ならではのトノのこだわり。
窯出ししたマグカップがどうしても気になってしょうがなかったようです。私が気がついた時には、そこにありません。それはお客さんが、引っ越して行った家族にプレゼントしたいと、自分で絵付けした作品。5歳ぐらいの男の子が、おぼつかない筆裁きで絵付けしたものです。

 どこを探しても無いので、多分そうだろうとトノに確かめると、・・・落ち着きません。
「マグカップは?どげんしたと?お家ね?」と聞くと・・・、「オウチ!」と言う。
彼の発言には絶対という確信はない。でも、状況からして多分そうだろうということで、家に電話を入れ、探してもらうと、ほどなく見つかった。

 早速翌朝に持って来て、そそくさと戻していた。
前日の帰り際にも、「勝手にもって行ったらイカン。明日持ってくるように」としつこく言っていたので、本人も理解し、その日のうちにも返しに行こうとして、「マグカップ!トウジンマチ(唐人町・・・陶友があるところの地名)!」と言っていたそうだ。

 お父さんがその他にも5、6個あるから今度返しに行きます、とのこと。
「それは、過去のものも含めてでは本人が混乱する。了解の上に持ち帰らせたものもあるし、本人が返さなければならないと理解したものを返すことのほうが、勝手に持って行ったらいけないということを教えるためには大事だ。」と、お父さんの申し出を断ったいきさつがあった。

 ・・・そういう一連のことに対するお父さんからの書き込みであった。
自閉症ゆえのこだわりや、様々な問題行動に向き合いながら、その小さな変化や成長に寄り添ってきたお父さんが、時々の小さな変化や様子を見逃さずに知らせてくれる。

 人は、たくさんの色々なまなざしの中で、・・・育ち、生きる。

テーマ:自閉症児の親 - ジャンル:福祉・ボランティア

鬼瓦

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オモイヤリ 
食品班では、リヤカー行商での豆腐販売のほかに、近くの学校や会社などに配達にも行っています。
配達は、カッチャンは○○、ドナタサンは××と、担当を決めて行っています。職員と一緒に車で行くこともあれば、自分たちだけで歩いていく事もあります。

今週は、連休が入るので、木曜日に配達に行くはずの近くの学校の配達が、金曜日に変更になりました。
担当は、ユコチャンとカッチャン。
しかし2人とも、金曜日はリヤカー販売の係があるため、配達に行く事ができません。
みんなで話し合った結果、学校の配達にカゴサンに代わりに行ってもらうことになりました。


今日、学校から注文を書いた表が送られてきました。
「明日、よろしくお願いしますね!」とユコチャン。
「はい、わかりました」とカゴサン。


今日は残業して店番の担当だったユコチャン。
帰りがけに私に言いました。「カゴサンのために、ひらがなを書いてあげたよ!」と。

注文表をよく見てみると、先生たちの名前のそばに読み仮名が書いてあります。
cyumon1.jpg
漢字の読めないカゴサンのために、ひらがなを書いてあげたのでしょう。
やさしいねぇ〜。

cyumon2.jpg

・・・でもユコチャン。カゴサンは老眼だから、字が小さすぎて見えないと思うよ

                            (とくい)
とくい

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充実した一日でした 〜報告〜 
4/29(水・祝)、ひまわり一座による憲法劇「海のジェノサイド」(>公式HPはこちら)が無事終わりました!

何度か、ここのブログでも、書かせてもらいました。(過去記事「いよいよです。」 「なんでもみんなを巻き込んじゃう私。」
陶友の関係の方たちもたくさん応援に来てくださってとても嬉しかったです!

今回の私の役は、今までに比べて台詞がとても多くて、本番1週間前まで、「まず覚えること」が目標という有り様でした
なんとか最後の追い込みのおかげで、台詞も頭の中に入り、動きもつけられるようになってきた・・・と思っていたら、本番でやってしまいました!なんと、途中で台詞を間違えてしまったのです なんとか、すぐに気づいて誤魔化したのですが・・・・

そんな感じで周りの出演者の方に迷惑かけましたが、自分としては楽しんで演じてきました



今回の劇、テーマは諫早湾干拓についてです。
西日本新聞に紹介された文章を以下に載せます。


県弁護士会の弁護士や市民でつくる「劇団ひまわり一座」が29日、福岡市中央区の中央市民センターで憲法劇「海のジェノサイド(大量殺りく)」を公演する。国営諫早湾干拓事業(長崎県諫早市)に翻弄(ほんろう)されながらも、自分らしく生きる沿岸漁民の姿や有明海のえさ場に訪れる渡り鳥を通じて、国民主権や基本的人権を保障した現行憲法の大切さを訴える。メッセージは「憲法があるけん平和たい」。

劇団は弁護士を中心に1989年に旗揚げし、学生や教会関係者を含め、8歳から60代までの約40人が所属。毎年5月3日の憲法記念日の前後に公演を開いている。昨年は格差社会、一昨年は教育基本法改正の問題を取り上げるなど、一貫して人権や憲法九条をテーマに演じている。

今回の公演は、国に潮受け堤防の排水門の開門を命じた昨年6月の佐賀地裁判決=福岡高裁で審理中=を題材に、干拓事業によってノリの養殖や漁業に大きな影響を受けたとする漁民たちが国を相手に提訴し、勝訴するまでの姿を描いている。

>2009/04/29付 西日本新聞朝刊



劇が終わり、この日、諫早から見に来られた原告団の漁民の皆さんが舞台の上に立ち、代表の方が挨拶をされました。
原告団の皆さんが上がってこられたとき、なんともいえない感動が・・・

今、自分たちは劇の中で諫早を精一杯表現してきたけど・・・今、目の前にいるこの人たちには現実の世界で、これまでたくさん闘ってきたのだろうな。劇中のことがよりリアルにかんじました。そう思うと、目の前にいる原告団の皆さんがすごく大きく見えました。(うまく表現する言葉がみつからない・・・

そして、原告団の皆さんに「劇を見て、今までの苦しかったことや苦悩したことを思い出したけど、最後に勇気が出ました。」と言っていただきました。

その言葉を聞いたとき、「がんばってひとつの劇を作り上げる」ということ以上に、この劇をやることの意味を感じました。



足にあざが出来たり、仕事と練習の両立できつかったり、台詞が覚えられないと悩んだり・・・劇の本番までいろいろあったけど、
この充実感があるからやっぱり辞められないんだよなぁ〜。
また来年です!楽しみ〜〜

                                (とくい)
とくい

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